ビジネス
更新日: 2024/7/31
事業戦略フレームワークのおすすめは?手順も分かりやすく解説
今度うちの会社で、新しい事業を立ち上げるんだ。
市場の魅力や競争環境を分析する必要があるんだけど、どうしたらいいか分からないなぁ。
そういうときは、事業戦略フレームワークを活用するといいわよ。
事業戦略フレームワークか・・・使い方がよく分からないや。
それじゃあ今回は、おすすめ事業戦略フレームワークを紹介して、実施手順も分かりやすく解説するわね。
ピンクちゃん、よろしくお願いします!
目次
事業戦略フレームワークとは?活用するメリット
まず、事業戦略フレームワークとはどのようなものか、知っておく必要があるわね。
そういえば、正確な意味は分かってないかも。
事業戦略フレームワークとは、企業が市場環境を分析し、競争優位性を確立するための体系的な手法やツールのことよ。
事業戦略フレームワークを活用することで、組織的な問題解決や、データに基づく意思決定、競争環境の把握が可能になるわ。
「組織的な問題解決」ってどういうこと?
ビジネス問題を構造的に整理し、体系的にアプローチすることで、課題の本質を明確にし、効果的な解決策を見つけやすくなるということよ。
細かなメリットについては、具体的なフレームワークの見出しで見ていきましょう。
おすすめの事業戦略フレームワーク【実施手順も解説】
事業戦略に役立つフレームワークって、どのようなものがあるのかな?
下記がおすすめの事業戦略フレームワークよ。
1.3C分析
2.STP分析
3.PEST分析
4.SWOT分析
5.ファイブフォース分析
6.PPM分析
7.VRIO分析
ちなみに事業戦略フレームワークは、市場分析・競争分析・リソース分析の3つに分けられるわ。
市場分析 | 3C分析・STP分析・PEST分析 |
競争分析 | SWOT分析・ファイブフォース分析 |
リソース分析 | PPM分析・VRIO分析 |
特徴や実施手順も含めて、以下で詳しく解説するわね。
1.3C分析
「3C分析」は、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの視点から市場を分析する、事業戦略フレームワークよ。
それぞれ、どうやって分析するの?
まず顧客、競合、自社それぞれのデータを収集して分析し、得られた情報をもとに戦略を立案、具体的な行動計画を策定するのよ。
顧客分析ではターゲットとなる顧客層のニーズや行動を理解し、競合分析では競争相手の強みや弱みを把握、自社分析では自社の強みや市場でのポジションを評価できるわ。
2.STP分析
「STP分析」は、セグメンテーション(Segmentation)、ターゲティング(Targeting)、ポジショニング(Positioning)というプロセスで市場戦略を構築するフレームワークよ。
「STP分析」では、より的確なターゲティングとポジショニングが可能となり、競争優位性を高められるのが特徴よ。
まず市場を細分化し、各セグメントの特性を分析したら、ターゲットを選定して、ニーズに最適な戦略を策定するの。
市場の細分化って、どのようにしたらいいのかな?
たとえば、地域・国・市町村など地理的な基準や、年齢・性別・収入・職業などの人口統計的基準で分けてみるのがおすすめよ。
3.PEST分析
「PEST分析」は、政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの視点から分析する事業戦略フレームワークよ。
4つとも、ビジネスに大きな影響を与える外部環境だね。
各視点に関するデータを収集して分析を行った後、その結果をもとにビジネスチャンスと脅威を特定し、それに応じた戦略を策定するの。
外部環境の変化に対応した、柔軟で効果的な事業戦略を構築できるのが特徴よ。
4.SWOT分析
「SWOT分析」は、自社の内部環境と外部環境を総合的に評価する事業戦略フレームワークよ。
SWOTってどういう意味なの?
SWOTは、内部環境の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)と脅威(Threats)に由来しているわ。
内部環境として自社の強みと弱みを特定し、外部環境として、業界のトレンドや市場の動向、競合の状況から機会と脅威を特定するの。
そして、特定した強みを生かしてビジネスチャンスを捉える戦略や、弱みを克服して脅威に対処する戦略を策定するわよ。
どのようなメリットがあるの?
自社の現状を把握し、将来の方向性を明確にできるわ。
5.ファイブフォース分析
「ファイブフォース分析」は、競争力を評価するフレームワークで、業界の競争環境を5つの要因から分析するのよ。
5つの要因は、新規参入の脅威・顧客の交渉力・供給者の交渉力・代替品の脅威・競合他社間の競争を指すわ。
5つの要因から分析することで、業界の構造を理解できるね。
分析結果をもとに、市場での競争ポジションを効果的に改善できるわよ。
6.PPM分析
「PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント分析)」は、企業が複数の事業や製品を管理する事業戦略フレームワークよ。
市場成長率と相対的市場シェアを軸に、事業や製品を「金の成る木・花形(エース)・問題児・負け犬」の4つに分けるわよ。
独特な名前のカテゴリーだね。
それぞれ下記のような特徴があるわ。
金の成る木 | 市場成長率が低いが市場シェアが高い事業や製品 |
花形(エース) | 市場成長率も市場シェアも高い事業や製品 |
問題児 | 市場成長率が高いが市場シェアが低い事業や製品 |
負け犬 | 市場成長率も市場シェアも低い事業や製品 |
PRM分析によって成長機会を最大化し、リスクを最小化することが可能になるわ。
7.VRIO分析
「VRIO分析」は、企業が持つリソースや能力を評価し、競争優位性を確立する事業戦略フレームワークよ。
VRIOは、価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織(Organization)の頭文字を取っているわ。
VRIO分析って、どのように行うの?
自社のリソースや能力をリストアップし、それぞれが価値を持ち、希少であり、模倣が難しく、組織的に活用可能かを評価するのよ。
これによって、自社の強みを明確にし、競争優位を持続させるための具体的な行動計画を立てることができるわ。
事業戦略フレームワークの注意点もチェック
便利な事業戦略フレームワークだけど、活用する際には注意点もあるわよ!
事業戦略フレームワークの活用で最も大切なのは、適切なフレームワークの選択よ。
数種類のフレームワークの中から選ぶのって、少し難しそうだなぁ。
ビジネスの目的や状況に応じて選ぶのがポイントよ。
たとえば、新規事業の立ち上げにはPEST分析やファイブフォース分析が有効とされているわ。
まとめ
おすすめの事業戦略フレームワークを紹介してきたしたけど、新規事業の立ち上げに役立ったかしら?
それぞれの実施手順も分かったし、会社でぜひ活用してみるよ。
最後にまとめとして、以下3点を頭にメモしていってね。
まとめ
◆ビジネスで事業戦略フレームワークを活用することで「組織的な問題解決」「データに基づく意思決定」「競争環境の把握」が可能になる
◆事業戦略フレームワークのおすすめは「3C分析・STP分析・PEST分析・SWOT分析・ファイブフォース分析・PPM分析・VRIO分析」の7つ
◆事業戦略フレームワークは、ビジネスの目的や状況に応じて選ぶ
適切な事業戦略フレームワークを活用して、複雑な情報を整理し、ビジネスに役立ててね。
ピンク
お姉さんキャラで真面目。真面目だから、資金調達や事業計画を練る経営企画周りが得意。一方で、流行りのマーケティングには疎い。