ビジネス
更新日: 2024/7/31
競合とは?競合分析のやり方や勝つために重要な戦略を紹介!
ねえピンクちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。
何が知りたいの?
マーケティングで使われる「競合」って、どんな意味か知ってる?
知っているわよ。ビジネスシーンでもよく使われているから、解説するわね。
目次
競合とは?どんな企業を指すの?
競合は、マーケティングで使われる市場で同じターゲット(顧客)に商品を売る他の企業との「ライバル関係」のことよ。
他の企業と競争するってことだね!
競合企業は、同じニーズを持った顧客層をターゲットにしているの。
同じ市場のシェアを奪い合う関係にあるから、競合企業の動向を把握しておかないと、自社のシェアを奪われる可能性もあるのよ。
競合は2種類ある!それぞれの違いを解説
競合は、以下の2種類に分けられるわ。
1.直接競合(直接的競合)
2.間接競合(間接的競合)
なぜ競合を2種類に分けているの?
マーケティングでは、「相手が自社の何と競合しているのか?」を知る必要があるから、競合他社を分析することがよくあるわ。
「商品」「カテゴリ」「ニーズ」など、競合しているものによって「競合の種類」を分けているのよ。
直接競合と間接競合の違いや、具体例を解説してくわね。
1.直接競合(直接的競合)
1つ目は、「直接競合(直接的競合)」よ。具体的には、同じ商品や同じサービスを提供している競合他社を指すわ。
例えば、コカ・コーラにとって、同じコーラを売っているペプシコーラは「直接競合」になるわね。
スポーツドリンクやお茶、コーラ以外のジュースを売っている企業は直接競合にならないの?
「飲料」という視点で見たら直接競合だけれど、「コーラ」と「その他の飲料」という視点で見るなら間接競合に当たるわね。
実際のところ、商品が違う場合に直接競合とするか間接競合とするかは、企業によって異なるの。
大事なことは、分類の名称ではなくて、相手とどこが競合しているかを知ることよ。だから、分類をどちらにするかは、自社で決めればいいわ。
それもそうだね。
2.間接競合(間接的競合)
次に「間接競合(間接的競合)」ね。
提供するのが別ジャンルの商品でも、顧客のニーズが一致する場合は、間接競合に該当するわ。
それって、どういうこと?具体的に教えて!
例えば、ハンバーガー屋とラーメン屋が間接競合よ。
別ジャンルの食べ物だけれど、「昼食をとる」という目的で利用されることは共通しているでしょう?
なるほど!
競合分析やり方は?3ステップで解説!!
ここでは、競合分析のやり方を紹介するわね。
競合分析は、自社の市場の立ち位置を理解し、戦略を立てるために欠かせないプロセスよ。競合の強みや弱みを知ることで、自社の戦略を立てやすくなるの。
具体的にはどうやって行うの?
次の3ステップで行うのがおすすめよ!
ステップ1.競合を特定する
ステップ2.競合の分析をする
ステップ3.自社と比較する
ステップ1.競合を特定する
まずは、どの会社が競合なのかを特定することが重要よ。
直接競合と間接競合の中から、自社のビジネスに影響を与える競合企業を見つけるの。
たくさんありそうだけど、どうやって絞り込むの?
市場調査をするのが効果的よ。必要なら、顧客にアンケート調査を行うとよいわね。
ステップ2.競合を分析する
次に、競合の強みと弱みを分析するの。
例えば、次のポイントを詳しく調査するわ。
1.競合の商品ラインナップ
2.価格設定
3.マーケティング戦略
4.顧客サービス
競合の良いところも悪いところも、全部調べるんだね!
競合の分類を具体的に調べることにも繋がるのよ。
ステップ3.自社と比較する
最後に、自社と競合を比較するの。
自社がどこで優位に立てるのか、どこを改善する必要があるのかが明確になるわ。
自分たちの強みをもっと活かすためにやるんだね!
競合相手に勝てないと、市場でシェアを奪われて売上や新規顧客が伸び悩むわ。初期の段階、できれば企画段階で競合相手を特定して、対策を考えるべきよ。
競合に勝つにはどうしたらいい?3つの戦略を紹介!
競合に勝つためにはどうしたらいいの?
競合に対する戦略は多岐にわたるわ。
具体的には次のような3つの方法があるの。
1.差別化戦略
2.コストリーダーシップ戦略
3.集中戦略
順番に説明していくわね。
1.差別化戦略
まずは、自社の商品やサービスに付加価値を加えることで、競合との差別化を図るのよ。
例えば、ユニークなデザインや機能を提供することが一例ね。
他とは違う特別なものを提供するんだね!
差別化戦略で大事なのは、価格競争に負けないブランド価値の向上やファンづくりよ。他社に価格競争で負けて、簡単にシェアを奪われては意味がないの。
だから、大手でなくても勝つために、自社にしかない付加価値を付けるのよ。
2.コストリーダーシップ戦略
「コストリーダーシップ戦略」と呼ばれる、コストを抑えて、低価格で商品やサービスを提供する戦略も有効よ。
安く提供するだけで、価格競争において優位に立つことができるわ。もちろん、最終的な赤字を出さずに自社の採算が合う利益を出せるならだけどね。
初回無料!とかじゃなくて、長期的に安い価格で提供するのが大事そうだね。
その通りよ。でも、小規模な小売店やサービス業者がコストリーダーシップ戦略を行うと、地力の差で負けてしまうことがあるの。
大手を相手に単純な資産や売上などの差があると、価格競争が長期戦になるほど不利なのよ。
確かに!長引けば、無理して安くしている方が負担は大きいもんね。初期段階だけ赤字覚悟で安くしている店もあるはずだし!
3.集中戦略
特定の顧客に集中して、そのニーズを徹底的に満たす戦略もあるわ。
ニッチな市場に焦点を当てることで、競合の少ない分野で優位に立てるの。
ナンバーワンじゃなく、厳選した顧客の中で限られた分野のオンリーワンを目指すんだね!
マーケティングでは、「セグメント化」と呼ばれる手法よ。
その人の属性や趣味趣向などでユーザーを分類して、全員にはウケなくても、特定の人には買ってもらえるという戦略なの。
競合に勝つために意識したいポイントを2つ解説!
最後に、競合に勝つコツを教えて!
競合に勝ちたいなら、以下の2つのことを意識しましょう。
1.顧客のニーズを考える
2.市場を把握する
それぞれ詳しく説明するわね。
お願いしまーす!
1.顧客のニーズを考える
まずは、競合に勝つために「顧客が本当に求めているもの」を提供することが重要よ。
お客様のことを1番に考えるってことだね!
商品の企画も、顧客のニーズを満たすように設計するの。
商品の目新しさばかり追い求めても、顧客のニーズを満たしていないと売れないわ。
2.市場を把握する
次に、市場の動向を監視することよ。競合の動きを把握することで、迅速に対応できるの。
きちんとアンテナを張っておかないといけないってことだね。
その通りよ。ニーズが変化したとき、自社がいち早くニーズに合わせてサービス・商品を改良できると優位に立てるわ。
競合他社がどんな改良を行っているかも、きちんと把握しておくべきね。
まとめ
競合についてまとめると、こんな感じよ。
まとめ
◆競合とは、同じ市場で商品やサービスを提供し同じ顧客・ニーズを対象にする他企業のこと
◆競合には、直接競合・間接競合の2種類がある
◆競合分析は、自社の市場の立ち位置を理解し、戦略を立てるために必要
◆競合に勝つためには、差別化戦略、コストリーダーシップ戦略、集中戦略を行うと効果的
◆ニーズを正確に把握して、市場の変化や競合他社の動向を見逃さないことが大切
ありがとう、ピンクちゃん!競合についてよくわかったよ!
どういたしまして、イエローちゃん!これでマーケティング戦略を立てるのに役立つわね!
ピンク
お姉さんキャラで真面目。真面目だから、資金調達や事業計画を練る経営企画周りが得意。一方で、流行りのマーケティングには疎い。