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更新日: 2025/1/11

【イラスト付き】カニバリゼーションとは?仕組みや避けるための対策を解説

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この前、マーケティング部の人が「カニバってる」って言ってたんだけど、どういう意味なのかしら?

「共食い」を意味するマーケティング用語の、「カニバリゼーション」のことじゃないかな。

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「カニバリゼーション」?初めて聞いたわ。

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マーケティングにおける「共食い」がどういうことなのか、説明してくれない?

それじゃあ今回は、「カニバリゼーション」の仕組みを解説するとともに、避けるための対策についても紹介するね。

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ブルーちゃん、お願いね!

カニバリゼーションとは?意味を把握しよう

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まずは、カニバリゼーションの意味を詳しく解説するよ。

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「カニバリゼーション(Cannibalization)」とは、同じ企業の製品やサービス同士が競合し合い、販売や利益を食い合ってしまう現象を指すマーケティング用語だよ。

同じ企業の製品やサービスで競合し合うなんて、まさに「共食い」ね!

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カニバリゼーションは本来、資源や市場の無駄な消耗を指していて、企業が成長するためには避けるべき状態として認識されているんだ。

カニバリゼーションの仕組みを解説

カニバリゼーションって、どんなときに起こりやすいのかしら?

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企業が新しい商品を投入したときに起きやすいよ。

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新商品が既存商品と似たターゲットや価格帯を持っていると、消費者が既存商品から新商品に流れてしまうんだ。

新しい売上を獲得できたとしても、実際には既存商品の売上が減少してしまうってわけね。

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全体の収益が伸びない、または下がってしまう可能性もあるよ。

カニバリゼーションの具体例をチェック

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カニバリゼーションの仕組みを知ったところで、具体例もチェックしておこう。

そういえばカニバリゼーションって、どのような業界で起こるの?

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特に、家電・電子機器業界や飲食業界で、カニバリゼーションがよく見られるよ。

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下記のように、ほかの業界における具体例も見ていこう。

カニバリゼーションが起こる具体例

1.スマートフォンの新モデル発表


2.ファッションブランドにおけるライン拡大


3.コンビニエンスストアにおけるプライベートブランドの展開


4.自動車メーカーのラインアップ増加


5.飲料メーカーのフレーバー展開

具体例1.スマートフォンの新モデル発表

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スマートフォン市場では、同じブランドの新旧モデル間でカニバリゼーションがよく起こるよ。

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たとえば、あるメーカーが新しいモデルを発表すると、消費者は旧モデルから新モデルに関心が移るよね。

有名なApple社も、新型iPhoneを毎年発表しているけど、必ず新型を購入するという人もたくさんいるわね。

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旧モデルがまだ市場に残っていると、値引きやプロモーションを行っても売れ行きが鈍くなり、結果的に旧モデルの在庫処分や価格競争が生じるんだよね。

新モデルが出るたびに旧モデルが売り上げを奪われると、会社全体の利益率が低下しそうね。

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具体例2.ファッションブランドにおけるライン拡大

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ファッション業界でも、カニバリゼーションが問題になるケースがあるよ。

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たとえば、あるブランドが幅広い年齢層をターゲットにするため、カジュアルラインやフォーマルラインを立て続けに展開すると、それぞれのラインが互いに競合してしまうんだ。

消費者はカジュアルラインの商品とフォーマルラインの商品を比較して、結局はどちらか一方を選ぶわよね。

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ライン間で売り上げの分散が生まれて、会社の利益が十分に伸びないことが多いよ。

具体例3.コンビニエンスストアにおけるプライベートブランドの展開

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コンビニエンスストアが展開するプライベートブランドの展開も、カニバリゼーションが起こる代表例だよ。

多くのコンビニチェーンは、コーヒーやお菓子、お弁当などを提供しているわよね。

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似たカテゴリー内で異なる商品を投入し続けると、それぞれが売り上げを奪い合う可能性があるんだ。

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たとえば、同じコンビニでナショナルブランドの缶コーヒーとプライベートブランドのコーヒーを販売している場合、お互いの売上を食い合ってしまうよね。

ファッションブランドと同じパターンね。

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似たような商品のうち、片方の売り上げだけが伸び悩むこともあるんだ。

具体例4.自動車メーカーのラインアップ増加

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自動車メーカーは多くのモデルを揃えることが一般的だけど、この過程でカニバリゼーションが生じることが多いよ。

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たとえば、あるメーカーがSUVのラインアップを増やすと、SUVの人気が分散し、各モデルの販売が思うように伸びない場合があるんだ。

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特に異なるモデル間で価格帯が近い場合、消費者がどのモデルを選ぶべきか迷い、結果として購入を先延ばしにするケースも考えられるよ。

種類が多すぎると、結局どれか選べないってことね。

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具体例5.飲料メーカーのフレーバー展開

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飲料メーカーが同じ商品ブランドで複数のフレーバーを展開するときも、カニバリゼーションが起こりやすいよ。

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たとえば、人気のある炭酸飲料ブランドが新しいフレーバーを次々に投入すると、既存のフレーバーの売り上げが減少する可能性が出てくるよ。

わたしも、新フレーバーや期間限定フレーバーを購入しがちだわ。

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新しいフレーバーが消費者に受け入れられても、それによって既存フレーバーのシェアが奪われ、全体的な売上が大きく伸びないんだ。

カニバリゼーションを避けるための対策

カニバリゼーションを防ぐことはできないのかしら?

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予防することはできるよ。

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カニバリゼーションを避けるためには、下記のような3つの対策が有効なんだ。

カニバリゼーションを避ける方法

1.製品の明確な差別化を図る


2.ターゲット層の明確化や変更を行う


3.企業内で情報共有の場を設ける

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それぞれ詳しく見ていこう!

1.製品の明確な差別化を図る

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カニバリゼーションを避けるための基本は、製品同士の明確な違いをつくることだよ。

具体例にもあったように、同一企業の製品が似てしまうと、消費者に違いが伝わりにくくなって、売上が分散する原因となるのよね。

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うん。デザインや機能、価格に大きな差をつければ、それぞれの製品が異なる顧客層に求められるようになるよ。

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製品ごとに強みやコンセプトを明確にすることで、消費者にとっての選択理由となり、製品同士の競合を抑えられるんだ。

2.ターゲット層の明確化や変更を行う

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カニバリゼーションを回避するためには、製品ごとにターゲット層をはっきりと定めることも大切だよ。

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消費者層を明確に設定した上で、年齢やライフスタイル、購買行動に基づいて製品をつくれば、同じブランド内でも異なるターゲットにリーチできるよ。

必要に応じて、ターゲット層を変更する柔軟性も重要ね。

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でも、ターゲット層ってどのように変更したらいいのかしら?

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たとえば、既存製品が若年層に人気の場合、新製品はより成熟した年齢層を対象に設定するのがいいよ。

3.企業内で情報共有の場を設ける

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カニバリゼーション対策には、製品開発やマーケティング担当者が情報を共有して、各チーム間で連携を取る場を設けることも効果的だよ。

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特に新製品開発の際は、関連する部署が製品の差別化ポイントやターゲット層の重複リスクについて共有すれば、競合しない形で戦略を立てやすくなるんだ。

情報共有のために、定期的なミーティングが大事ね。

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売上データや消費者の反応をリアルタイムで確認し合うことにより、迅速な調整や改善もできるようになるよ。

まとめ

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カニバリゼーションについて、よく分かったかな?

カニバリゼーションって、意外と身近なところで起こるということが分かったわ。

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最後にまとめとして、以下3点を頭にメモしていってね。

まとめ

◆カニバリゼーションとは、同じ企業の製品やサービス同士が競合し合い、販売や利益を食い合ってしまう現象を指すマーケティング用語のこと


◆カニバリゼーションは、企業が新しい商品を投入したときに起こることが多い


◆カニバリゼーションを避けるための主な対策は、「製品の明確な差別化を図る」「ターゲット層の明確化や変更を行う」「企業内で情報共有の場を設ける」の3つ

避けるための対策も学べたし、うちの会社でカニバリゼーションが起こらないように、綿密な情報共有を心がけるわ。

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ブルー

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マーケティングオートメーション(MA)
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SEOやエンジニアリングマーケティングが得意。非常にめんどくさがりで、動きたくないがために自分でコードを書いて自作のMAを組んだりする。自動化のためなら努力は惜しまない。

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