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更新日: 2025/3/12
【イラスト付き】アクセスログとは?取得する意味や見方について解説!

Webサイトに不正アクセスされて情報漏洩したってニュースを見るたびに怖いな~って思うよ。
そうだね。だから不審な動きがあったときに早期対策できる環境をつくっておくのが大事だよ。

その1つがアクセスログ。


アクセスログって何?
簡単に言うと、サーバーへのリクエストやそれに対する処理を記録したデータベース及びファイルだよ。

今回はアクセスログの目的や具体的な見方、注意点について解説していくね~。

アクセスログとは?


アクセスログとは、「サーバーへのリクエストやそれに対する処理を記録したデータベース及びファイル」だよ。

トラブル発生時に役立つこともあれば、サイトをよりよくするためにも重要な役割を担っていると言えるよ。
それってどういうこと?


次の項目で詳しく説明していくね~。
アクセスログを使う目的


アクセスログの目的としては、主に下の3つが挙げられるよ。
1.不正アクセスを対策するため
2.コンプライアンスを維持するため
3.ユーザーの利便性を高めるため

誰がいつアクセスしたかが記録されるから、何か怪しい動きがあったときに早期対策ができるよ。

例えば機密情報などに触れようとしている痕跡があった場合、そのユーザーをブロックする、とかね。
未遂に終わらせるだけでなく、今後の対策にも役立ちそうだね!


さらに内部に対する牽制にも効果的だよ。

企業にとってコンプライアンスは守るべき大事なものだけど、アクセスログは従業員がそれを侵さないよう見張ってくれているとも言えるね。
許可されていない情報にアクセスしようとしたら、それが記録として残ってしまうもんね。


そして外部に対しては、より利用しやすいサイトをつくる上で役に立つんだ。

どのページが人気なのか、どの時間帯に多く訪れているのか、といった情報を分析することで、サイトの利便性アップに繋げられるよ。

リソースの配分をユーザーの動きに合わせられれば無駄もなくなるし、結果的に満足度の高いサイトになっていくんじゃないかな。
アクセスログで記録できる内容


さっきチラッと触れたけど、アクセスログで記録できるものとしては次のものが挙げられるよ。
1.アクセスの日時
2.IPアドレス
3.ブラウザ・デバイス情報
4.リクエストの詳細
5.アクセス経路
6.直帰率

いつ・どこで・誰が・どうやってアクセスしたかがわかるよ。

トラブルがあった時などは個々のアクセスを解析していけばいいし、サイトの利便性改善ならユーザー全体の利用時間帯や直帰率を分析するとか……。

そんな感じで、用途に応じて活用してみてね。
「リクエストの詳細」というのは例えばどういうこと?


どのページが見たいという要求があったか、それに対してサーバーはどのような対応をしたか、みたいなことかな。

それにかかったデータ量やステータスコードなんかも確認できるよ。
アクセスログで個人情報は特定される?
アクセスログにはIPアドレスも記録されるみたいだけど、それって個人情報も特定されちゃうってこと?


まずIPアドレスに関してだけど、これは個々のパソコンやスマホを識別するだけのものであって、基本的に誰が使っているかまでは特定できないよ。

IPアドレスから個人を特定できるのは、インターネットサービスを提供するプロバイダーといった専門事業者くらい。

彼らも公的機関から開示請求がない限りは個人情報を外部に引き渡すことはないから、安心してね。
じゃあ、アクセスログで個人情報が洩れるってことはまずないんだね!


そうだね。仮に個人が特定できる要素があったとしても目的以外で利用することは個人情報保護法で禁じられているから、外部に出てしまうってことはまずないと思うよ~。
アクセスログはどうやって見ればいい?Apacheの場合の見方を解説!
アクセスログが重要なのはわかったけど、実際どうやって見ればいいのかわからないよ……。


じゃあ今回は世界的にも有名なサーバーであるApache(アパッチ)を想定して、アクセスログの見方を確認していこう。
1.SSH接続し、suコマンドでルートユーザー(管理者)に変更する
2.ログファイル(cd/var/log/httpd)へ移動する ※デフォルト設定の場合

リアルタイムのログを見たい場合は「tail -f access_log」コマンドを使ってね。

すると次のような文字列が出てくるはずだよ。
○○○.○○.○○.○○ – – [15/May/2024:14:30:05 +0900] “GET / HTTP/1.1” 200 ×××× “Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/………“
これはそれぞれ何を表しているの?


この数行に5つの要素が含まれているんだ~。
1.○○○.○○.○○.○○:リクエスト元のIPアドレス
2.[15/May/2024:14:30:05 +0900]:アクセス日時
3.“GET / HTTP/1.1→アクセスされたファイル
4.200→ステータスコード
5.“Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/………“:デバイス情報

ステータスコードが200になっていれば正常だよ。

みんなの馴染みがありそうな数字でいうと、301と302はリダイレクト、404はページが見つからない場合。

問題なのは500で、これはサーバー内部のエラーを表しているよ。
文字列がいっぱいでびっくりしたけど、分けて見ていけば意外と理解できそうだね!

アクセスログを利用する際に押さえておくべき注意点

アクセスログを効果的に使うために、押さえておきたい点がいくつかあるよ。

設定がちゃんとされていないと、場合によってはせっかくの記録が意味をなさなくなってしまう恐れもあるんだ。
記録なのに効力無しって悲しすぎるね……。


今回は3つ紹介するから、ぜひ参考にしてみてね~。
1.バックアップをとろう
2.保存期間は慎重に決めよう
3.時間をきちんと合せよう
注意点1.バックアップをとろう


不正アクセスといったトラブルが発生した時に備えて、バックアップは定期的にとっておこう。

対応が素早くできるし、効力のある証拠として提出することもできるよ。
バックアップしたデータはどこに保存しておくのがいいのかな。


総務省は、機器本体ではなく管理システムを別に用意するよう推奨しているよ。
分けておいた方が、煩雑にならずに済みそうだもんね。


ログ管理システムにもいろんな種類があるから、機能や価格などを比較しながら検討してみてね。
注意点2.保存期間は慎重に決めよう


アクセスログの取り扱いで、どのくらいの期間残しておくべきか迷う人は多いと思うんだ。
万が一のときに備えて保管しておきたいけど、ずっと残していたらデータ量が蓄積されてパンパンになっちゃうもんね。

おすすめの保存期間ってあるの?


これに関してはその組織の方針で決めるっていうのが最終的なところかな~。

でも大まかな目安として、法令や条約を参考にしてみるのはどうかな。
1.刑事訴訟法(第百九十七条)→1ヶ月間
2.サイバー犯罪に関する条約(第十六条)→3ヶ月間
3.PCI DSS、NISC、SANS→1年間
4.電子計算機損壊等業務妨害罪→時効5年
5.電子計算機使用詐欺罪、詐欺罪、窃盗罪→時効7年
6.民法の消滅時効→10年間
1ヶ月から10年って、全然狭まっていないよ……。


まあね。ちなみにIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が平成28年に発表した調査報告書によると、少なくとも1年という認識をしている企業が多かったみたいだよ。

だから、1年をひとつの目安にしてもいいかもね。
注意点3.時間をきちんと合せよう


「いつ」アクセスがあったかというのは、分析やセキュリティの面でとっても大切だよね。

でも、例えば使用しているサーバーが複数あったとき、それぞれが違う時間を指していたらどうなると思う?
正確な分析ができないし、特に不正アクセスが発生したときにアクセス元を追えなくなっちゃいそう。


そう!だから必ず時間は同期しておいてね。
まとめ

アクセスログについてまとめるとこんな感じかな~。
まとめ
◆サーバーへのリクエストやそれに対する処理を記録したデータベース及びファイルのこと
◆セキュリティ対策に加え、ユーザビリティ向上にも役立つ
◆「もしも」に備え、時刻は正確に&保存期間をしっかり決めておこう
Webサイト運営には、アクセスログの整備が大切なんだね。

今日は教えてくれてありがとう!


どういたしまして!またいつでも聞いてね~。
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