【イラスト付き】アドボカシーとは？活動の具体例を添えて注意点も解説！

ん～～～わかんないなぁ…。

あ、ピンクちゃん！あのね、アドボカシーについて調べてみたんだけど、イマイチよくわからなくて…

やったぁ！

アドボカシーとは、世界を良い方向に進ませるための問題解決を指すことが多いわね。

イエローちゃん鋭い！けどちょっと惜しいわ。アドボカシーの場合は、もっと大きな意味を持つのよ。

そう。アドボカシーは、個人では対応しきれないような問題解決を指すのよ。例えば、立法や企業の内部調査、国同士の争いを解決したりするのは、個人ではどうしようもないわよね？

世の中には、貧困や差別で生きるだけでも精一杯な人たちがいる。そういった人たちの思いを代弁して、世の中を良くしていこうっていう取り組みがアドボカシーの1つなのよ。

それじゃあ次は、アドボカシーが広まったきっかけの「ホワイトバンド活動」ついて解説するわ。

世界には今も貧困や飢餓の問題があふれてる。2000年に開催された国連サミットでは、2015年までに貧困や飢餓をなくすための「国連ミレニアム宣言」が目標になったの。

「国連ミレニアム宣言」達成のために、世界中でいろんな活動が行われてね。中でも注目されたのが、ホワイトバンド活動よ。

そうよイエローちゃん。ホワイトバンド活動っていうのは、2005年から始まった白いバンドを腕に巻いて「世界の貧困をなくそう！」っていうキャンペーンのことなの。

日本でも「ほっとけない 世界のまずしさ」っていうNPO法人が、いろんな団体と連携してホワイトバンド活動を展開していたわ。

そうなの。ホワイトバンド活動は世界100カ国以上に広まったのよ。さらに有名なタレントやアスリートが参加したり、映画が作られたりもしたの。

ここではアドボカシー活動を5つ紹介するわね。

まずはコンビニの実態調査と、そこからどんな改善につながったのかを解説するわ。

令和元年10月から令和2年8月までの間、公正取引委員会がコンビニの実態を調査したことで、コンビニの運営問題が浮き彫りになったの。

そのあと、コンビニ自身もオーナーへの聞き取りを行って、さまざまな改善策を実施したわ。

たとえば、以下の3点が重要視されたの。

調査によってセブンイレブンやファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニ本部は、運営を改善すると発表したわ。

営業時間を見直したり、人手不足や深夜休業のガイドラインを作成したりと、他にもたくさんの改善が行われたのよ。

ロビイング活動は、わかりやすく言うと政府へのお願いね。

官僚や政治家へしてほしいことがある場合、何かしらのデータや研究成果を発表して、政策に反映してもらうのがロビイング活動よ。

企業や業界の団体は、自分たちの利益のためにロビイング活動をすることが多いとされているわ。アドボカシーの場合は、国や社会に公共の利益をもたらすために、ロビイング活動をしているのよ。

国民に訴えて世論を動かすのも、ロビイング活動に当たるわ。最近だとSNSで意見を集めることもあるわね。

権利の擁護は、アドボカシーの代表的な活動とされているわ。社会に対して声をあげられない、個人や集団の権利を守るための活動ね。

他にもジェンダーや性的マイノリティの繊細な問題は、本人たちが声をあげるのは難しいわ。

声を出しにくい人たちを助けるのが、アドボカシーの大事な活動の1つね。

権利擁護の主な活動は以下の6つよ。参考にしてね！

アドボカシー・マーケティングは、民間企業がお客さんを重視してマーケティングする手法ね。

お客さん本人の体験談や口コミを広告にすれば、企業が宣伝するより信頼性が高まるの。もちろんデマや誇張表現には、注意しなければダメよ。

けれどアドボカシー・マーケティングの効果は高いわ。実際にお客さん自身が、写真や動画で商品を使ったり楽しんだりしている場面を見れば、購入意欲が沸いてくるでしょう？

地球温暖化は世界中で取り組むべき問題ね。アドボカシー活動の最重要事項の1つよ。

けれど、地球規模の問題ともなると意見もさまざまだわ。違う国どころか、同じ国の人でも違う意見が出るの。

特に温室効果ガスの排出権は、大きな問題よ。温室効果ガスの被害を受けるのは発展途上国だから、気候問題は世界で解決すべき人権問題だという主張もあるわ。

それじゃあアドボカシーについてよく出てくる質問を、3つ紹介するわ。

アドボカシーは、個人ではどうしようもない問題を解決するために、支援を募る活動よ。

アドボカシーは、NGO法人や有志の活動家が主に行うものだけど、企業がマーケティングとして活動することもあるわね。

アドボカシーの活動は幅広いわ。患者の権利保護のような個人の問題から、ジェンダー、貧困や飢餓、政策への意見陳情など、いろんな取り組みがあるわよ。

そうね。著名人が活動すれば賛同者が集まりやすいのは、否定できないわ。

けれど、有名人の意見に流されすぎないように、自分で情報を調査するのが大切よ。

アドボカシー活動に限らないのだけど、何事にもお金の問題が付いて回るわ。現地の意見を聞いて回るだけでも、時間とお金がどれだけかかるか想像もできないわね。

特に問題が大きければ大きいほど、大勢の支持を集める必要があるわ。だからこそ世界中の人と繋がれるSNSは、アドボカシー活動に有効なツールといえるのだけど。

そうよ。特にお金に関わる問題は、デマや誹謗中傷の的になりやすいの。

2022年10月1日にプロバイダ責任制限法が改正されて、誹謗中傷への対策がしやすくなったわ。それでも言葉で攻撃する人は後を絶たないのよ。

最後にアドボカシーについてまとめるわ。アドボカシーは奥が深いけど、以下の3点が大切よ。

そうね。だからといって問題の放置はできないわ。正しい知識を身に付けて、世の中を良くしていきましょう！