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更新日: 2024/5/21

ハインリッヒの法則とは?大惨事になる前に知っておこう!

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ピンクちゃん、ピンクちゃん!

はいはい、イエローちゃん。

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最近、今まで出てこなかったことが大発覚とか、大事故とかのニュースが多くない?

そうね・・・。思い当たるニュースはたくさんあるけど、どうしたの?

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これって、全部なくなる方法ってないのかな?

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事故とか事件がなくなる方法があったら、国中のみんなに教えてさ、そいでみんなでハッピーな世の中にできるじゃん?

うーん・・・。正直いうと、完全に事故や事件がなくなるのは難しいと思うなぁ。

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そういえば、ハインリッヒの法則って聞いたことある?

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わかんない・・・教えて!

「ハインリッヒの法則」とは?

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ハインリッヒの法則って、以外と身近にあっていろんなところで使われているの。

ハインリッヒの法則とは?

・1件の大事故が発生した場合、29件の軽微な事故案件と、300件の「ヒヤリ!」または「はっと!」したヒヤリハット案件が背景に潜んでいるといわれ、これをハインリッヒの法則という。別名ヒヤリハットの法則とも呼ばれることもある。

・アメリカの保険会社に勤めていたハーバート・ウィリアム・ハインリッヒが労働災害の観点から論文発表したことがきっかけで世に知られることとなった。

・ハインリッヒの法則は、災害の起こりやすい建築作業現場にとどまらず、医療介護、教育、ビジネスなどのあらゆる分野においての安全管理に用いられている。

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というふうに、ハインリッヒさんはかつて5,000件ものデータをもとに、1:29:300の法則性を見出したの。危険と隣り合わせである現場での労働災害の話ではあるんだけどね。「チリも積もれば山となる」っていうじゃない?軽微な事故やヒヤリハットの案件が増えれば増えるほど、重大事故が起こる確率は増えていくってわけ。

うーーん、1件の重大事故の背景に、29件の軽微な事故、300のヒヤリハット?つまりどういうこと?

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じゃあ、例を挙げてみるね。

建設現場でのリスク例<ハインリッヒの法則を用いて>

●ある建設作業員が転落する1件の重大事故が発生した


●高所で転んだり、重いものを運んで足に落とし軽い怪我をするなど、高所での作業がきっかけとなる29件の軽微な事故が発生していた


●人にこそ当たらなかったが高所から物を落としてしまった、高所の足場でつまづいて危うく落ちそうになった、重いものをもってふらつき一瞬倒れそうになったがふんばって回避したなどの、「ヒヤリハット案件」が300件発生していた

怖いね。つまり、重大な事故が起こる確率を完全に0にはできないわけだ!

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じゃあ、例えば、このリスクを限りなく0に近づけることはできるのかな?

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素晴らしいわ、イエローちゃん!ハインリッヒの法則をうまく利用することで、重大事故の発生リスクを抑えることは確かにできるわ!イエローちゃん、重大事故の裏には何が潜んでたんだっけ?

軽微な事故29件と、ヒヤリハット300件が潜んでる!

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わかった!軽微な事故とヒヤリハットの件数を把握すればいいんんじゃない!そしたら重大事故の発生リスクはどこが要因かがわかる!

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その通り!じゃあ、今までの話してきたハインリッヒの法則を踏まえて、現場の作業員や社員などをリスクから守るためにはどうしたらいいのかを解説していくね!

重大事故を予防するには?

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結論から言うと、重大事故から社員を守るには、軽微な事故とヒヤリハットの「報告件数」を増やすしかない。

報告件数を増やすの?中には軽く見てスルーしちゃう人もいるんじゃない?

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報告件数を増やすことはとても大事よ。報告件数をデータ化して積み重ねていけば、軽微事故やヒヤリハットの傾向がわかり対策を講じることができるから、重大事故が起こる確率を下げることができちゃう!

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もし、社員の間で軽微事故やヒヤリハットを軽視し、「これぐらい大丈夫」「問題なし」といってスルーする現場だったらどうなると思う?

今の流れでいうと、いずれ重大な事故が起こるのかな・・・?

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残念ながらそういうことになるよね。もし、重大事故から社員を守りたいのであれば、現場での指揮者、管理者、監督などが軽微事故・ヒヤリハットの報告件数データを積み上げて詳細に把握し、なぜそのようなことが起こったのかを社員と一緒に分析して対策を講じることが大事ね。

リーダーは大変だ・・・。でも、発覚件数が増えれば増えるほど、傾向や対策が具体的になるかもね!見て見ぬふりでスルーはいかに怖いかがわかったよ。

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予防って難しい!

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現場や事業所のリーダーが、軽微事故やヒヤリハットデータの報告件数を把握し、分析して対策を立てることで、重大事故を防ぐことができる。でも、そもそも、社員達から報告が来なければ、軽微事故やヒヤリハットのデータ収集にさえ行きつけないの。分析して大事故予防なんて到底無理ね。

現場にいる社員が一番気づくことが多いはずだから、現場社員から発信しないとね!

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でも、いざとなると、「なにか、この環境いつもと違うな。」とか、「あぶなかった!」とか考えがあるにも関わらず、わざわざ同僚に言ってもねえ・・・。って、雰囲気になりがちになる気がする。

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まして軽微事故やヒヤリハットとかの報告書とか作成することになれば仕事が増えちゃうし・・・。予防のためとは言ってもなかなか時間を割くには難しい。

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そもそも、大事故がなぜ起こるかってことを理解できなければ、軽微事故、ヒヤリハットを「報告しないと」という気持ちにはならないよね。予防っていう、形の見えないものだからこそ、社内全体が、重大事故のリスクについて理解し、軽微事故やヒヤリハット報告を常時できるように定着させる努力や仕組みが必要になるの。

重要性はわかったし、やらなきゃなっていうのはわかるんだけど、報告義務を定着させる方法ってあるの?

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基本的には何事も継続することが大事よ!どんな事案でも、少なくとも180日間続ければ「習慣」として定着するといわれているの。企業は社員に対して重大事故の怖さと予防の大事さについて訴え続けていく、社員はそれに準じて軽微事故やヒヤリハットの報告を挙げて対策案を実行する。これに尽きると思うよ。いくつか方法があるから紹介していくね!

軽微な事故・ヒヤリハットの報告件数を増やす具体策

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今日紹介する具体策は以下の3つよ!

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大事な社員を守る為のものだから、とくに管理職やリーダーの人に考えて読んでもらいたいよね!

事故予防のための具体例1:報告しやすい雰囲気をつくる

1.軽微事故やヒヤリハット報告において、社員の報告義務に対する「億劫」な気持ちが障害となっていることがある。


2.報告することが億劫に感じる社員の背景には、現場管理者からの叱責、責任問題などを感じるから。


3.管理者や現場リーダー自らが社員と一緒になって軽微事故やヒヤリハットの報告・共有することで、報告に対するハードルを落とす。

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おしゃべりする雰囲気って大事よね!相手が思ってること、注意喚起したいこと、報告したいことなんてたくさんあるから、有力な情報はしっかり発信しないとね!

私なら、たーくさんおしゃべりするけどね!あ、しゃべりすぎるくらい余計にしゃべるかも。気を付けます!

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事故予防のための具体例2:定期的な件数共有と進捗報告会

1.現場社員総勢に対し、事故予防に対しての報告を「やってる意味がある」「今後も続けるべき」、と思わせるのがリーダーの務め。


2.定期的なミーティングを少なくとも時間外ではなく業務内にて件数共有や進捗報告会を行う。


3.印象深い軽微事故やヒヤリハットを共有することで啓発効果がでる。また大事故を予防できていることへの進捗と感謝を現場社員へ伝え、継続の活力にする

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「継続」って一番大事よね!最初よくても、後でだらけてきちゃうのは人間だれでもそうだけど、そこで必要なのが強いリーダーシップよね!リーダーが忍耐強く続けなきゃ!ああ、強い人ってあこがれるわね。私を強く引っ張ってくれるような・・・きゃーーー!

(たまーに、ピンクちゃん、あまーい妄想に入るんだよね・・・。まあ、いいや。)

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事故予防のための具体例3:社員の査定に還元する

1.軽微事故・ヒヤリハットの報告件数をスタッフごとに分けて分析すると、件数の差や文書内容などの能力差が出てくる。


2.件数をとにかく挙げることだけではなく、しっかりとした観察眼や的を得た対策を立てるなどの質の担保も後に必要となる。


3.報告件数や報告内容の質アップを積極的に行う社員には、社内の大事故予防に貢献者としてボーナスや手当としての給与査定に還元できるようにする。

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うれしい対応ね!自分達の身を自分で守るっていうのは当たり前だけど、そこに査定を加えて報酬化することで、社員のモチベは爆上がりするし継続性、習慣化のスピードは向上するわ!いい考えね!

うんうん、サイコー!!

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ハインリッヒの法則まとめ

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いかがでした?ここまでハインリッヒの法則を説明してきたけど、まとめは以下の通り!

まとめ

◆ハインリッヒの法則とは重大事故1件に対し、29件の軽微事故、300件のヒヤリハットが潜んでいることをいう。


◆軽微な事故、ヒヤリハットデータを蓄積・分析・対策を立てることで、これらのリスクを排除することで、重大事故を予防することができる


◆軽微な事故やヒヤリハットの報告数を増やし大事故を防ぐ為、社員全体での努力が必要である。

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というわけなの。ここまでいろいろ説明してきたけど、イエローちゃんわかったかな?

ありがとう!勉強になりました!さすがピンクちゃん!またいろいろ教えてね!

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ピンク

経営企画・ビジネス
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広報・PR

お姉さんキャラで真面目。真面目だから、資金調達や事業計画を練る経営企画周りが得意。一方で、流行りのマーケティングには疎い。

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