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ビジネス

更新日: 2024/11/22

ジョブ型雇用とは?メンバーシップ型雇用との違いを解説!

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ピンクちゃん、教えてほしいことがあるんだけど時間あるかしら?

大丈夫よ、パープルちゃん。

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今度入ってくる中途入社の人がジョブ型雇用だって聞いたんだけど、どういう雇用形態のことなのかしら。

そういう制度で入社してくる人がいるのね。

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じゃあ、ジョブ型雇用について説明するわ。

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ジョブ型雇用とは?どんな雇用形態なの?

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ジョブ型雇用とは、職務を行うために必要なスキルや経験、資格を持った人材を雇用することなの。

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勤務場所や勤務時間などの条件についても、採用前に明確にされたりもするわ。

じゃあ、応募時に業務内容が決まっていて採用後に所属が決まるわけではないのね。

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そういうことになるわ。

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特定のポストに対しての求人になるから、その業務に対しての経験などが重要視されるのよ。

じゃあ、ジョブ型雇用って経験者向けの雇用形態ね。

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確かに、特定の業務ができる人ってなると、必然的に経験者寄りになる傾向はあるわ。

ジョブ型雇用の特徴ってなに?

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ジョブ型雇用にはどんな特徴があるの?

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まずは、業務に対しての採用になるから、業務内容や役割が明確にされているわ。

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だから、基本的には転勤とか部署異動の対象にならないの。

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他には、給与が業務内容や難易度によって提示されるところね。

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勤務年数が増えると上がるってこともないわ。

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従来の定型的な労働契約にとらわれずに、時間や場所を柔軟に調整することも可能よ。

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自分の希望やライフスタイルに合わせて働くことができるわね。

ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の違いをチェック!

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ジョブ型雇用ではなく、新卒みたいにポテンシャルで採用される雇用制度はなんていうのかしら?

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メンバーシップ型雇用と呼ばれていて、長く日本で取り入れられてきた雇用形態ね。

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職務を限定せずに複数人採用して、企業側がそれぞれの部署に配属していくの。

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数年ごとに部署異動して経験を積んでいく仕組みね。

メンバーシップ型雇用でも、部署異動を希望できるわよね?

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希望すること自体は可能だけれど、異動したい先の部署に空きがなければ移動できないし、企業側がその人のスキルに対して評価していないと難しいんじゃないかしら。

それもそうね。

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ジョブ型雇用が注目されている理由は?スキルを磨こう

ジョブ型雇用ってどうして導入されるようになったのかしら。

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いくつか理由があるわ。

ジョブ型雇用が注目される理由

1.経団連の提言と大企業による導入


2.リモートワークの普及


3.専門知識を持つ人材の獲得


4.国際化社会での競争力向上


5.終身雇用制度の在り方

わー!なんだか難しそう。

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それぞれ詳しく解説するわね。

1.経団連の提言と大手企業による導入

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2020年に、経団連が従来のメンバーシップ型雇用に加えて、ジョブ型雇用の導入や検討を推奨したの。

メンバーシップ型雇用方法っていうと、転勤や部署異動があったりすることかしら?

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それもあるし、給与も勤続年数が考慮されたりとかね。

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あとは一部の大手企業がジョブ型雇用の導入を表明し始めたのも大きいわ。

大手企業が採用すると他の企業でも採用するところが出てくるわね。

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2.リモートワークの普及

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コロナ禍の影響で多くの企業が体制を整えてリモートワークを導入し始めたことで、リモートワークの普及率がずいぶん上昇したわね。

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リモートワークとジョブ型雇用の推進がこれまでの評価方法は成果以外に勤務態度とか仕事への取組みも含まれていたけど、リモートワークだと成果以外での評価がしにくくなってしまったのよ。

家でどんな風に仕事してるかなんて見えないものね。

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真面目に仕事している人が大半でしょうけど。

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ジョブ型雇用のようにあらかじめ職務内容が決まっていて成果が見えた方が、評価を明確に出せるわ。

3.専門知識を持つ人材の獲得

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他社との差別化を図るには専門的な知識を持つ人材が必要不可欠よね。

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テクノロジー系は移り変わりのスピードも目まぐるしいし、社会のニーズや新しい取り組みをするには即戦力が欲しいところだわ。

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そういうスピード感に対応できる人材を獲得するためにジョブ型雇用のようなスキルや職務を明確化して、それに特化した条件の雇用が注目されてきてるの。

その時々で専門的な知識を持った人が対応してくれると、時代に乗り遅れることもなさそうね。

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ゼロから勉強してたら、あっという間に置いて行かれそうだわ。

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確かに、仕事で成果を出せるレベルの専門知識を付けるのは時間もかかるし大変よ。

専門知識を持ってるって、だいぶ強みになるのね。

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4.国際化社会での競争力向上

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日本の企業の海外進出や逆に海外の企業が日本に進出してきたり、近年ではグローバル化も進んできているわ。

外資系の企業も多いものね。

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そういう企業では海外から来ている人も多そうだし、企業の方針に合わせようとすると海外のやり方に寄ってしまうのも仕方ないわ。

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海外から優秀な人材を獲得する動きも活発化しているわよ。

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海外ではジョブ型雇用がスタンダードだから、そちらに合わせている側面もあるのね。

ジョブ型だと収入面はもちろん働き方についても交渉できるから、スキルを持っているなら高く評価してくれるところで働きたいわね。

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自分のスキルを認められると、モチベーションも上がりそうだわ。

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5.終身雇用制度の在り方

終身雇用って、1つの企業に長く雇用されているってことよね。

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そうよ。でも終身雇用制度とはいっても厳密には制度や法律があるわけではないの。

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長く日本で浸透していた体制といったところかしら。

その終身雇用が逼迫しているってどういうこと?

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終身雇用は、もともと企業が優秀な人材を引き留めておくために勤務年数による昇給や福利厚生を充実させたりして、従業員が簡単には辞めないような環境を作っていたことで根付いていたの。

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企業側は長く働き続けてくれると安定して業務を行えるし、長期的に色々な経験を積んで成果を出してもらうことができるわ。

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従業員側も勤務年数に応じて昇給すると安定した収入を得られるし、余程のことがない限りは定年まで働き続けることができるの。

企業と従業員、どちらにもメリットがあるわね。

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けれど、現状の日本経済は低迷していて人件費が重い負担になっているの。

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業績を伸ばし続けていられる間は、人件費の負担よりも人材を確保できているメリットの方が大きかったんだけどね。

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今は成果主義を重視する企業が増えたり、転職も珍しくなくなってきているわ。

そういえば、中途採用もよく見るようになったのは最近ね。

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終身雇用の制度では能力の高い人にとって対価が物足りないこともあって、転職で年収アップを目指す人も増えてきているのね。

終身雇用で昇給を目指すより、自分のスキルを高く評価してもらえた方がいいものね。

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ジョブ型雇用を導入する際の企業に必要なことは何がある?

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これからジョブ型雇用を導入するには、どんな準備が必要なのかしら。

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大まかにはこんな準備が必要よ。

ジョブ型雇用の導入に必要なこと

1.ジョブ型雇用の適用範囲を明確にする


2.ジョブ型雇用の職務内容を明確にする


3.職務の名称・職務範囲・責任・などを定義する


4.「担当する業務内容やその範囲」「業務の難易度」「必要とされるスキル」を記載した職務記述書を作成する


5.賃金を設定する


6.スキルを存分に発揮できる評価基準を設定する


7.新しい制度を導入することを社内へ周知し、意図を説明する

新しい制度を導入するのって大変そうね。

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色々決めないといけないことが多いけど、いざ入職してから聞いてた話と違うって事になっても困るからね。

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条件があいまいで優秀な人材が他社に流出するのも痛手になるでしょうから、最初が肝心よ。

そうね、なんかこの企業適当だなって思ったら入りたくなくなるものね。

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まとめ

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ジョブ型雇用がどういったものか、わかったかしら。

まとめ

◆これまでの終身雇用や年功序列とは違い、スキルや経験・資格が重視され結果が求められる


◆求人の際に、業務内容に加えて勤務時間や勤務地等の勤務条件に関しても採用前に提示される


◆ジョブ型雇用が注目されている背景には、これまでの雇用制度について見直す動きがあることがあげられる

今は色々な働き方があって、自分のスキルを存分に発揮できるのね。

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そうね、自分のスキルはどんどんアピールしていきましょう!

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