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ビジネス

更新日: 2024/11/22

労働集約型の特徴や課題とは?知識・資本集約型産業も簡単に解説

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ピンクちゃんは、「労働集約型」って聞いたことある?

あるわよー!産業の形態を表す言葉で、今の日本が抱える課題の一つでもあるのよね

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そうなの?どんな内容で何が課題なのか教えて

もちろん!じゃあ今回は、労働集約型についてわかりやすく解説していくわね!

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労働集約型とは?

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労働集約型とは、サービスの提供や商品の製造などを「人間の労働力」に頼っている割合が多い産業形態のこと

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日本の基幹産業と言える農林水産業や福祉などのサービス業、流通などの第三次産業に多い形態なの

なるほど!機械などによる生産がメインではなく、人の労働力が多い形態なんだね!

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労働集約型産業は機械化が難しく、いくつかの課題を抱えているのが特徴よ

労働集約型である主な産業例をご紹介!

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今の日本における労働集約型産業を代表するのが、介護福祉関連と建設労働、流通あたりね

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労働集約型は人の労働力をメインとしていることから、少し前まではほとんどの産業がこの労働集約型産業だったのよ

そうだよね!最近は製造の機械化がかなり進んでいるし、電気やガス、金融業とかは労働集約型ではなくなってきているよね。

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介護福祉や建設、流通は日本には欠かせない産業である一方で、離職率や労働力の高齢化が課題となっているわ

離職率や高齢化が、労働集約型と関係しているの?

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そうだよ!次は労働集約型の特徴や課題について説明していくね

労働集約型産業の4つの課題を解説!

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労働集約型産業は、人の労働力がメインとなっていることから4つの課題がある

労働力には限界があるとか?具体的な特徴について教えて

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ええ、一つずつ解説していくわね

課題1.長時間労働になりやすい

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労働集約型産業の特徴一つ目は、作業を人の手で進めるしかないから「長時間労働になりやすい」ということよ

確かに、機械の稼働時間を増やすといったことはできないから、どうしようもないよね

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これを解決するためには、その企業で働く付加価値を高めて人手を増やしたり、ITの導入など合理化を進めていくことが大切

課題2.賃金が低くなりやすい

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労働集約型産業の場合、作業のスピードや労働時間を倍に増やしたりすることができず、効率改善にも限界があることから、他の産業に比べ「賃金が安くなりやすい」という特徴があるわ

商品やサービスを提供するためのコストで、特に高いのが人件費だもんね

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最近は最低賃金が上がり続けているから、その対処も考える必要があるのよ

課題3.需要が多い一方で離職率が高い

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労働集約型産業には、介護や建設業など生活に欠かせないものばかりで需要が高い一方で、離職率が高いことが課題になっている

長時間労働になりやすく、低賃金のままでは生活が苦しいもんね

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人手不足の影響を最も受けやすい産業であることから、離職率の改善は急務とされているのよ

課題4.効率を上げにくく生産性が悪い

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労働力を上げるためには人手を増やすことが一番手っ取り早いことから、設備投資など効率化へ取り組みはどうしても後回しになってしまいやすいのよ

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生産性が上がらないと、長時間労働が発生したり低賃金になりやすいわ

どうしようもないように感じるんだけど、どうしたら改善できるの?

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これらの課題を解決するためには、作業の一部を機械化したり、管理にAIを使用するなど、人の作業をなくして効率化を進めることが必須なのよ

労働集約型産業の現状は?

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労働集約型産業の特徴と課題について、理解してもらえたかな?

うん!でも、実際のところ改善は進んでいるの?

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改善に向けた取り組みは進んでいるものの、結果が出始めるにはまだ時間がかかるかもしれないわね

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厚生労働省が発表した「労働集約型産業の現状と課題」によると、介護職員の離職率は年々増加していて、平成24年度の調査結果では全産業の離職率が14.8%なのに対し、訪問介護職員は正規職員で16.8%となっているのよ

他の産業に比べてそんなに高いんだ!

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建設労働者も同じ傾向にあって、人が育たないことから、若い労働者が少なく業界全体の高齢化が深刻化している

労働集約型以外の2つの産業を簡単に解説!

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ここまで労働集約型産業について説明してきたけど、それ以外にも2つの産業があるのよ

そうなの?課題改善のヒントにもなるかもしれないし、教えてー

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種類1.知識集約型産業

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知的集約型産業は、人の労働力がメインではあるものの、知的労働力の割合が多い産業のことで、具体的な職種としては情報サービスや弁護士などの専門知識を要するものが挙げられるわ

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労働集約型産業に比べて効率化しやすく、体を動かすことがない一方で、長時間労働が発生する可能性は否定できないわ

確かに、新しいものを生み出したり、ケースバイケースでの対応が求められたりするから、AIや機械に全て任せるのは難しいよね

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種類2.資本集約型産業

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資本集約型産業は、資本が事業の中心となるため、機材や生産設備への資本を投入することにより収益を上げることが可能なのよ

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人件費も比較的かからないから、労働集約型産業と真逆の産業と言えるわね

設備が完成したら、メインは人ではなく機械などの稼働になるもんねー

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具体的な業種としては、ガスや電気、製造業などがあるわ

労働集約型についてのまとめ

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労働集約型についてまとめると…。

まとめ

◆労働集約型産業とは、サービス提供や商品の製造などにおける作業を、人間の労働力に頼っている割合が多い形態のことで、農林水産業や医療・福祉、建設業界などが当てはまる


◆設備投資などよりも人手を増やすことに力を入れてしまいやすく、生産性の向上や効率改善がなかなか進まないことが課題


◆作業の機械化や管理のIT化などが、労働集約型産業の課題解決には必須

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こんな感じかな?

ありがとう!

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