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経営・会計

更新日: 2024/6/26

上場とは何か?上場するための5つの条件を解説【経営者の最終目標】

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ちょっと、いいかな?ピンクちゃん。

何かしら?イエローちゃん。

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私、いつか上場企業を経営してみたいの!

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その時のために、今から上場について勉強したいと思ってるんだけど、詳しく知らない?

すごい目標ね!分かったわ。じゃあ、今回は上場について解説するわね!

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お願い!ピンクちゃん!

【多くの経営者の夢と憧れ】上場とは何なのか?

上場企業を経営してみたいとは言ったけど、実際、上場のことよく知らないんだよね。

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上場は、企業が自社の株式を証券取引所に公開して、一般の投資家が自由に株式を売買できるようにすることを指すのよ。

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上場すれば、企業は広く資金を調達できて、知名度や信用度を高めることが可能になるの。

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上場企業は社会的な信用度が高まるから、取引先や銀行からの信頼も向上して、ビジネスチャンスが広がるわ。

やっぱり、上場は経営者にとって憧れの1つなんだね!

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【あの誰もが知る有名企業も!?】上場企業の実例

上場とは何か?上場するための5つの条件を解説【経営者の最終目標】の画像_4枚目

引用元:ソフトバンクグループ株式会社

代表的な上場企業を教えてくれる?

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そうね。例えば、ソフトバンクグループ株式会社(旧ソフトバンク株式会社)は1994年に上場して、大規模な資金調達を実現したわ。

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上場して得た資金を元に、通信事業やインターネット関連事業を拡大して、現在では国内外で大きな影響力を持つ企業となったのよ。

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また、楽天も2000年に上場して、その後多くの企業を買収し、現在では幅広い事業を展開してるわ。

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さらに、トヨタ自動車も上場企業で、世界中の投資家がトヨタの株式を売買しているわね。

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トヨタも多額の資金を調達して、新しい技術開発やグローバルな事業展開を行っているのよ。

どれも日本を代表するスケールの大きな企業ばかりだね!

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【意外と知らない?】上場企業と非上場企業の違いって何?

上場企業と非上場企業の違いってイマイチよく分からないんだけど、具体的に教えてくれない?

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ええ、いいわよ。上場企業と非上場企業の違いは、主に以下2点よ。

上場企業と非上場企業の2つの違い

1.所有と経営の分離


2.経営方針の柔軟性

へ〜、詳しく聞きたい!

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もちろん!それぞれ説明するわね。

1.【株主の存在が鍵!】所有と経営の分離

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上場企業では、株式が一般の投資家に公開されてて、多くの株主が存在するの。

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上場企業では、株主が企業の所有者となり、経営は専門の経営陣に任されるわ。

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一方、非上場企業の場合、株主と経営者が同一人物であることが多く、経営者が企業の所有者でもあるのよ。

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非上場企業の例としては、ファミリー経営の中小企業があるわ。

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非上場企業では、経営者が株主でもあり、意思決定が迅速に行える反面、資金調達や経営の透明性に課題があることが多いわね。

非上場企業では、良くも悪くも経営者の資質に依存する部分が大きそうだね!

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2.【どこに信頼関係を重視する?】経営方針の柔軟性

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上場企業は、株主の利益最大化を主な目的としているから、株主の意見や市場状況に応じた柔軟な経営方針が求められるの。

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迅速に事業戦略を変更できて、競争力を維持しやすくなる一方、株主の意見が多様であるから、全員の意見を取り入れるのは難しく、時には短期的な利益を優先する圧力がかかることもあるみたいね。

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非上場企業では、経営者が株主のケースが多いから、自分の意志で長期的な視点に立った経営が行いやすいわ。

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株主のプレッシャーが少ないから、自社の信念に基づいた経営方針を維持しやすそうね。

上場企業は株主、非上場企業は顧客や従業員との信頼関係を重視する傾向がありそうだね。

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【上場するのは超大変?】上場するために必要な5要件

上場するためには、どんな条件があるの?

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東京証券取引所によると、以下5つの条件があるみたいね。

1.企業の継続性および収益性

2.企業経営の健全性

3.企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性

4.企業内容等の開示の適正性

5.その他公益又は投資者保護の観点から当取引所が必要と認める事項


引用元:上場審査の内容/日本取引所グループ

うわ、なんかすごい厳しそうな条件だね!

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そうね!それぞれ、説明するわ。

1.企業の継続性および収益性

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企業が上場するためには、その企業が継続して事業を行い、安定した収益を上げていることが重要なの。

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上場企業は多くの投資家から資金を集めるから、経済的安定が求められるわ。

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よって、国の規制機関や証券取引所は、企業の財務状況や経営状況を詳細に審査するのよ。

やっぱり、企業が上場を目指すためには、経済力が不可欠なんだね!

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2.企業経営の健全性

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企業経営の健全性は、上場審査で重要視されるわ。

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企業が法律を守り、適切な経営を行っていることが求められるの。

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企業の経営が健全でない場合、上場後に問題が発生するのよ。

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例えば、東芝の不正会計問題は、企業ガバナンスの欠如が原因であり、大きなスキャンダルとなったわ。

ただ収益性が高いだけでなくて、経営の健全性が伴ってないとダメなんだね。

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3.企業のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性

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コーポレート・ガバナンスは、企業の経営が適切に行われる仕組みを指すわ。

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内部管理体制の有効性は、企業がリスクを管理し、法令を遵守するための体制よ。

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証券取引所は、企業が適切なガバナンス体制を持っているかどうかを確認するの。

投資家からの信頼を得るために、適切なコーポレート・ガバナンス体制は不可欠だね!

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4.企業内容等の開示の適正性

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企業が上場するためには、正確かつ透明な情報開示が求められるわ。

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正確かつ透明な情報開示をすることで、投資家は正しい判断を行えるの。

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当然、証券取引所は、企業が正確な情報を開示しているかどうかを厳しく審査するわね。

正確かつ透明な情報開示は、会社による不正の抑止にもつながるね。

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5.その他公益又は投資者保護の観点から当取引所が必要と認める事項

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上場する企業は、公益性や投資者保護の観点からも評価されるわ。

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これは、企業が社会に対して責任を持って行動しているかどうかを確認するためよ。

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例えば、ある食品企業が上場を目指す場合、食品の安全性を確保するために対策を講じているかが求められるわ。

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また、企業が環境保護や社会貢献活動を積極的に行っているかも評価されるの。

上場企業は、社会的な影響力が大きいから、公益に反する行為を行わないことが求められるんだね。

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【上場企業もラクじゃない?】株式上場の注意点3選

最後に、株式上場する上での注意点を教えてくれる?

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ええ、いいわよ!株式上場する上での注意点は、主に以下3点ね。

株式上場の注意点3選

1.上場するにはコストがかかる


2.株主への対応・対策が必要になる


3.買収されるリスクや買収対策コストが生じる

どれも、何だかヤバそうだね、、。

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そうね。それぞれ、説明するから肝に銘じてね。

1.【さまざまな費用発生】上場するにはコストがかかる

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株式上場には多額のコストがかかるわ。

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上場準備段階での経費として、審査費用、監査費用、コンサルティング費用、社内体制の整備費用、などがかかりそうね。

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さらに、上場後も継続的に費用がかかるはずよ。

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例えば、四半期ごとの決算報告や株主総会開催など、透明性を確保するための費用とかね。

やっぱり、たくさんの出費に耐えられないと上場企業は務まらないんだね。

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2.【株価暴落のリスク】株主への対応・対策が必要になる

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上場企業は、多くの株主に対して責任を持つのよ。

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株主の期待に応えるために、定期的な情報開示、株主総会開催、株主還元策、などの対応が必要になってくるわ。

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もし、株主の意向に反する経営方針を取ると、株価が下がるリスクが出てくるわ。

株主からの提案や要求に迅速かつ適切に対応するための体制を整える必要があるんだね。

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3.【追加コストを覚悟】買収されるリスクや買収対策コストが生じる

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上場企業は、その株式が市場で自由に取引されるため、他社に買収されるリスクが常に存在するわ。

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よって、ポイズンピル、ホワイトナイト、ゴールデンパラシュートなどの買収対策が必要になるわね。

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もちろん、買収対策を講じるには、追加のコストがかかるの。

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さらに、常に市場の動向を注視し、適切な対策を取るための専門的な知識や人材が求められるわ。

上場って、本当にお金がかかるんだね。

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まとめ

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今回のまとめに入るわね。

まとめ

◆上場とは、企業が株式を公開して資金調達を行うことで、上場企業と非上場企業の違いは、所有と経営の分離と経営方針の柔軟性にある。


◆上場する意義には、資金調達力の向上や知名度向上があるが、コストがかかり、株主への対応が必要になる。


◆ 上場するためには、企業の継続性や収益性が重要な条件となる。

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上場は魅力的な一方、多額のコストがかかるってこと、分かってくれたかしら?

うん、とても今日明日で実現できる話じゃないね。けど、いつかは、、!

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そうね!どんな会社も最初は小さな規模から始まったはずだから、諦めなければいつかは実現できる、、かもね。

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