市場占有率とは？意味や目標数値まで解説！

ピンクちゃん、助けてー！

資料の中で市場占有率っていう単語が出てきて

わからないのにわかるフリしちゃった…

次の会議でも出てきたらどうしよう…

市場占有率とは、ある特定の市場の中で、その商品やサービスの売上や販売数、利用数をどれだけ占めているかを表すものよ

よく聞く言葉にマーケットシェアがあるけれど、同じ意味の言葉ね

ほかにも市場シェア率とか、シェアだけで呼ばれたりもするの

じゃあもっと詳しく説明するわね

まず市場占有率は二つの種類があるの

一つは絶対的市場占有率、もう一つは相対的市場占有率

絶対的市場占有率はある特定の市場の中で売り上げの何割を占めているかを表すものよ

計算方法は下のようになるわ

だけど、ここでポイントなのは

の２つね

どれを売上とするか、どれを市場とするかで計算が変わってしまうの

特に市場の定義は気を付けたほうがいいね

市場は全体市場と特定市場の2種類があり、それぞれの中で定義を変えることができるの

例えばペンの全体市場はペンだけの市場と文房具の市場があるわ

このどちらかを決める必要があるの

また特定市場は特定の地域や年齢などに対する市場のことね

これらを踏まえたうえで計算できるの

相対的占有率とは、自社の商品・サービスの絶対的市場占有率が同じ市場の他社の商品・サービスの絶対的市場占有率と比べてどのくらい占めているかを示すものね

計算方法はこんな感じ

よく大手などと比べる方法として使われるわね

じゃあ実際に市場占有率がどんなことに役立つか説明するね

まず、自社の商品・サービスがどのくらいの立ち位置化がわかるようになるよ

売上金額や販売数、利用数を見て、自社内での成長率や停滞する理由を見るのも大事なんだけど

全体の中でどれくらい売れているかも重要よね

例えば売上が伸び悩んでいても、全体市場の中で占有率が一番大きければそんなに問題でもないよね？

逆にものすごく売り上げが伸びていても、全体市場の中で1%も満たなければ考えたほうがいいよね？

こんな風に客観的に考える素材になるの

また、対象市場を分析することでこれからのマーケットの動向を予想する材料にもなるの

例えば市場占有率が一番多い商品はどんな商品なのか

ほかにも市場占有率が伸びているサービスがどんなサービスなのか

これらを分析することで自社商品・サービスのマーケットがどんなふうに代わっていくか仮説を立てることができるの

そして新事業の検討にも市場占有率は役に立つよ

さっきも市場占有率が伸びていたり、最も市場占有率が大きい商品・サービスを分析することができるって説明したけど、

実は、マーケットの動向から新事業を作るかどうかを検討することができるのよ

これから参入しても売れる余地がある市場なの

一番市場占有率が高い商品はどのくらいの品質なのか、市場を見ることでどれくらい売上を見込めるか予想できるよね

じゃあ、最後にどんな数字が目安になるか教えるね

73.9%を超えると独占的市場占有率になるの

名前の通り市場を独占している状態で、少しのことでは他社に圧迫されることはないの

上位二社の合計が73.9%以上だと『二大寡占』、三社の合計が73.9%以上だと『三大寡占』と呼ばれる状況になるの

41.7%だと相対的安定市場占有率になるの

たくさんの企業が参入している中でこの数字を取れると、安定してトップにいられるのよ

大きなことがないかぎり逆転されたりしないので相対的安定と呼ばれるの

26.1%は市場影響市場占有率と呼ばれるよ

業界の中でトップを狙うなら最低ラインの数字だね

下限目標とも言われてるの

19.3%だと並列的上位市場占有率になるの

リードできているわけではないけど、他社と肩を並べて戦えているということね

10.9%は他社や消費者から認知されている市場認知市場占有率になるの

認知はされているけれど、まだ大きな影響力は持っていないときね

より広く認知され市場占有率をあげることが必要よ

6.8%は市場存在市場占有率ね

市場でギリギリ存在できるくらいの数字なの

参入仕立ての時は目標にされる数字ね

じゃあ、最後にまとめるね

市場占有率についてわかった？

よかったね