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ビジネス

更新日: 2024/2/24

ヒヤリハットとは?危険を未然に防ごう!

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ピンクちゃん、教えてほしいことがあるんだけど

いいわよ、どうしたのイエローちゃん

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今朝の朝礼で上司から「ヒヤリハットに注意するように」って注意喚起があったんだけど、一体どういうことなのかな?

なるほどね、じゃあヒヤリハットについて説明するわね

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ヒヤリハットとはいったい何?

ヒヤリハットとは?危険を未然に防ごう!の画像_2枚目
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ヒヤリハットとは、何事もなかったけれど重大な事故につながりかねない出来事のことを指すのよ

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危うく何か事故を起こしそうになって「ヒヤッとした」とか「ハッとした」時のことね

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幸い大事には至らなかったけど、一歩間違えたら大変なことになっていたっていう状況をいうの

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その時は大丈夫でも、次に同じことが起こったら重大な事故になることもあるわね

あ、そういうことなんだ

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確かに大事にはならなかったけど、危なかったって思うようなことはあったかも

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誰でもそういう経験ってしたことあると思うわ

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ちなみに、日本語の「ヒヤリハット」は、英語で言うところの「near miss」や「close call」にあたるかしら

ニアミスなら聞いたことある!

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ヒヤリハットは、万が一事故や災害が起きた時の原因を理解してその対策を立てるチャンスでもあるの

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リスクマネジメントの点でも重要視している企業もあるわ

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大事にならなくてよかった、で済ませてはいけないものね

ヒヤリハットはどんな時に起こりやすい?

ヒヤリハットとは?危険を未然に防ごう!の画像_4枚目

具体的にどんな時をヒヤリハットっていうのかな?

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業界によっても違うと思うけど、ヒヤリハットの事例をいくつか紹介するわね

各業界での事例

1.オフィスワークでの事例 ・顧客へのメール送信時に、BCCに入れるべきアドレスをCCに入れて送りそうになった ・伏字にして配布する資料を伏字にしなかった ・保管すべき書類を誤ってシュレッダーにかけそうになった


2.製造現場での事例 ・作業場所に余計なものを置いており、それが稼働中の機械に巻き込まれそうになった ・機械のカバーをしわすれたまま起動させてしまい、エラーが起きた ・混ぜてはいけない薬品同士を近くに置いた机にぶつかり、こぼしそうになった


3.医療現場での事例 ・車椅子からベッドへの移乗時にブレーキを忘れ、バランスを崩し転倒しそうになった ・投薬時、名前の確認が不十分で似た名前の別の患者さんに投与しそうになった ・検査の予定日時が変更になったことに気づかず、全体のスケジュールが混乱した


4.倉庫作業での事例 ・積み重ねた段ボールの一番下の箱がつぶれ、上の荷物が崩れた ・梱包に使われていたビニールが通路に放置され、気づかず踏んで転びそうになった ・開梱作業に使ったカッターの刃がしまわれておらず、手を切りそうになった


5.小売業 ・バックヤードへの扉近くに商品が置いてあり、扉がぶつかることで破損の恐れがある ・雨の日に出入口で靴の傘の水分対策をしておらず、入口付近が滑りやすくなっている ・台車で陳列商品を運ぶ際に前がよく見えておらず、子供とぶつかりそうになった


6.日常生活での事例 ・料理中にスマホの通知音に気を取られ、材料を焦がしてしまった ・自転車で走行中、曲がり角でも減速しなかったため人とぶつかりそうになった ・ベランダに置いていた箱に、小さい子供がよじ登ろうとしていた ・両手いっぱいの荷物を運んでいる際に、足元の段差に気づかずつまずいた ・湯船でうたたねしてしまい、溺れそうになった

結構いろんな事例があるんだね

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スマホに夢中になって人とぶつかりそうになったことがあるよ

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相手が気づいてよけてくれたけど、気をつけなきゃ

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本当にちょっとしたことに見えるけど、一歩間違えれば重大な事故になってしまうわ

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確認作業や心がけ次第で防げる事も多いから、そこは忘れずにいたいポイントね

ヒヤリハットが起こりやすくなる理由は?

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どうしてこういうことが起こるんだろう?

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いくつか原因はあると思うんだけど、例えば新しい作業をする時にわからないことも多くて不確かなまま作業したりしてしまうとミスが起きる可能性も高くなるわ

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それにストレスや疲労がたまっていたり、睡眠不足だと判断力が鈍ったり注意力散漫になってしまうこともあるわね

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作業がルーティン化していると慣れた作業だからと気が緩んでしまって、確認を怠ったり変化への対応が遅れてしまう事も原因の一つになるかしら

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いつもやってるから大丈夫、って思い込んでしまうとか

あ、慣れてきた頃が危ないってやつ?

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そういえば昔、先輩から注意されたことあるなぁ

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ヒヤリハットといえる程度で済んだってことも運がよかったからだろうし、ほんの少し何かが違えば重大な事故になっていたかもしれないわね

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誰かが起こしたことは他の誰かも起こす可能性があるわけだし、そういうことが起こらないように意識していく必要があるわ

ヒヤリハットを防止するにはどうしたらいい?

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どうやったらヒヤリハットって防止できるんだろう

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完全になくすことは難しいかもしれないけど、減らせる努力はできるわね

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ヒヤリハットの防止に報告書を作成することが有効とされているわよ

ヒヤリハットが起きましたって報告するってこと?

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その通り

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報告書を作成して周知しておくことでそのヒヤリハットに対する対策を考えたり、他の人にも同じような事が起こらないように注意喚起する目的があるわ

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業務フローを見直したりする機会にもなるわね

そういうミスってあまり公にはしたくないところだけど、他の人が同じことをしないようにするってことは大事だもんね

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絶対にミスをしないって難しいけれど、なるべくミスのないような取り組みをみんなでしていきたいわね

ちなみに、報告書ってどうやって作成するの?

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最低限必要な情報はこんなところかしら

報告書に必要な情報

1.当事者の情報 作成者の名前、所属


2.当時の状況 発生日時、場所、経緯


3.懸念される事故 どういった事故が起こることが考えられるか

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あと、書く時のポイントはこんな感じよ

起こった事実を淡々と書けばいいってことだね

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責任問題を問うものではないからね

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あくまでも今後対策を立てるための事実確認よ

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他には、「5S」というのが、業務効率を上げたり労働災害を防止する目的で注目されてるわ

5S活動

1.整理 要るもの、要らないものを分け、要らないものは処分することで 不要なものを片づけることでスペースを確保し、作業効率を高める


2.整頓 必要な物は所定の位置に置き、必要な分量をすぐ使えるようにすることで ものを探すという無駄な時間を省略することができる


3.清掃 ゴミやほこりなどをなくし隅々まで清掃しておくことで、作業を円滑に進め 問題点を早く発見することができる

4.清潔 ゴミや汚れを取り除き、清掃した状態を維持することで 異変などを見つけやすくする


5.躾 規則やマニュアルを順守して作業を進めるように指導することで 同じ意識をもって作業に取り組むことができる

こんな活動があるんだね

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確かに整理整頓されている環境だったら物を探したりする事もなさそうだし、効率もあがりそう

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まとめ

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ヒヤリハットについてまとめるとこんな感じね

まとめ

◆ヒヤリハットとは、重大事故に至らないがその一歩手前になるアクシデントをいう


◆ヒヤリハットが起こった際には報告書を作成し、情報を共有して対策することが有効


◆しっかりと情報を収集し分析することで再発防止への一助となる

何事もなくてよかった、で終わらせちゃダメなんだね

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安全に業務を進めるためにみんなで協力していきましょう!

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