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経営・会計

更新日: 2024/1/24

プライム市場とは?特徴から上場基準までわかりやすく解説!

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ねえねえ、ピンクちゃん!

なあに?イエローちゃん

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クライアントさんと話してたんだけど、東証一部ってプライム市場に名前が変わったの?

名前も変わったけれど市場再編されて中身も変わったのよねー

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それじゃあ今回はプライム市場の特徴から上場基準について解説するね!

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プライム市場とは?

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プライム市場とは、東京証券取引所で2022年4月4日におこなわれた市場再編によって新しくなった市場のひとつよ

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再編前は、東証一部、東証二部、東証マザーズ、JASDAQ(スタンダード・グロース)の4つの市場だったのだけれど、再編後はプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つになったの

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3つの市場のうち、上場している会社がいちばん多いのがプライム市場で2022年9月2日時点で1,837社上場しているわ

そうなんだ!どうして再編されたの?

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再編されたのには、ふたつの理由があったのよ

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ひとつめが、市場のコンセプトの違いがわかりにくかったこと

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従来の市場では、東証二部、東証マザーズ、JASDAQの位置付けが曖昧で、コンセプトの違いがわかりにくかったの

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そのため多くの投資家にとって利便性が低くなっていたのよね

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ふたつめは、上場基準がゆるかったこと

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上場維持基準が緩和されていたから、上場したあとに企業価値を高める努力がされにくかったのよね

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上場廃止の基準もゆるくて、企業価値を高める努力をしなくても上場廃止になりにくく市場価値を向上させる動きを促せなかったの

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市場再編することで上場企業の成長を支え、多くの投資家から高い評価を受けられるようにして市場価値を向上させる努力を促せるようになったのよ

プライム市場のメリットデメリットってなに?

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プライム市場は、他の市場に比べて会社の知名度や信頼度といった評価が最も高い市場なの

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上場できれば超優良企業なのだけれど、プライム市場ならではのメリットデメリットについて詳しく解説するわね

プライム市場のメリット

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プライム市場に上場することで受けられる評価が高い分、プライム市場の上場基準、上場維持基準は厳しい条件があるの

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だからこそ、プライム市場への上場は、投資家から高い評価を得られるのが大きなメリット

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高い評価を得られれば、海外の投資家などから幅広く支持され、銀行の融資にも有利で安定した資金調達ができるわ

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さらにプライム市場へ上場すると、TOPIX(東証株価指数)に採用されてTOPIXに連動するインデックスファンドなどから株が買われたりして、株価の上昇につながる可能性があるのよ

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他にも、社員が「超優良企業に勤めている」という自覚を持ててモチベーションアップにつながるわ

プライム市場のデメリット

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プライム市場への上場はデメリットもあるわ

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プライム市場に上場すると気候変動に関する事業リスクを開示する義務があって、地球温暖化に影響される経営リスクや環境対策の取り組み方などを開示しなければならないの

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企業によってはサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量の開示などが求められ、分析に多くの時間を要したり専門的な人材が不足していて、情報開示が難しいのよね

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それから、企業の知名度が上がることで敵対的買収をされてしまうリスクも上がってしまうのよ

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時価総額が大きな企業でも、外資企業に注目されてしまうと買収されてしまう可能性があるのよ

プライム市場上場の流れと上場基準をご紹介!

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プライム市場へ上場するときの流れと上場基準を紹介するわね

プライム市場上場の流れ

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まず上場申請エントリーを行なって、必要書類を準備したら上場申請するの

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上場申請が受理されたら、上場理由や会社の概要などのヒアリングを受ける

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それを元に質問事項が送付されるから回答したり、必要があればヒアリングを受けて説明したりするのよ

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質問が送付されて回答するヒアリングの回数は3回程度よ

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最後に面談や社長説明会がおこなわれて、問題がなければ上場承認となるわ

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申請から承認までにかかる期間はおおよそ3ヶ月よ

プライム市場の上場基準

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プライム市場のコンセプトは多くの機関投資家の投資対象となるのにふさわしい時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットすることよ

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さまざまな機関投資家が安心して投資できるように潤沢な流動性のある企業が上場しているわ

まとめ

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今回はプライム市場について説明したけれどポイントはここね

まとめ

◆2022年4月4日に市場再編が行われた、新しい市場のうちのひとつ


◆3つある市場のうち、企業数がいちばん多い


◆気候変動に関する事業リスクの開示が義務付けられた


◆プライム市場への上場は、高い評価が得られるが、情報開示が難しいなどのデメリットもある


◆上場基準やコンセプトが明確化され企業の持続的な成長を促している

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こんな感じかな?

ふむふむ、なるほどね!

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ありがとう、ピンクちゃん!

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