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ビジネス

更新日: 2024/3/1

リカレント教育とは?リスキリングとの違いや課題を解説!

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ピンクちゃん、ピンクちゃん!

どうしたの?

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リカレント教育ってなに?

あまり聞き慣れないよね

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今回は、リカレント教育について解説するね!

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リカレント教育とは

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リカレント教育とは、社会人が、学校教育を終えてからも学び続けて、就労と学習のサイクルを反復していくことだよ

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スウェーデンの元首相オロフ・パルメによって提唱されているよ。ちなみに、リカレント(recurrent)には「循環」という意味があるんだ

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リカレント教育は、1969年のヨーロッパ文相会議で発表されたのをきっかけに、翌年には経済協力開発機構(OECD)も推進するなど、注目を集めているんだ

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リカレント教育の例としては、「英語や中国語などの外国語の学び直し」「資格取得の支援」などが挙げられるよ

リカレント教育とリスキリングの違いをご紹介!

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結論から言うと、リカレント教育は従業員が自発的に学ぶことに焦点が当たっているんだ。それに対して、リスキリングは、企業が従業員に学ぶ内容を課しているという点で違いがあるよ

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リカレント教育は、学校を卒業した後もそれぞれが自ら学び続けるという考え方なので、従業員が自発的にスキルや知識を学ぶことに焦点が当たっているんだ。だからこそ、自分自身の興味や好奇心に基づいて、成長できるんだ

たしかに

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一方で、リスキリングは、今持っているスキルに、仕事に必要な新しいスキルを追加して、スキルアップすることを指すの。だから、特定の業務における具体的なスキルや知識を獲得することが可能と言われているよ

リカレント教育と生涯学習の違い

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カレント教育と生涯学習の違い?

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リカレント教育の目的は自発的に学んだスキルや知識を仕事やキャリアに活用すること!その一方で、生涯教育の目的は自発的にスキルや知識を学ぶことで、人生を充実させることに焦点が当たっているのが違いだよ

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生涯学習は、仕事に関するスキルを習得するだけでなく、充実した人生を送るためにも多種多様な分野のスキルや知識を学ぶことを指すんだ

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例えば、学校教育、文化活動、スポーツ、ボランティア、趣味などが挙げられるね

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このように、生涯学習の目的は、多様な学習を続けることで、人生を充実させることにあるんだ

リカレント教育が注目される理由って?

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ところで、なんでリカレント教育が注目されているの?

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リカレント教育が注目されたのは、人生100年時代において自分の市場価値を高めていくための「学び直し」が不可欠になってきているからだと考えられているよ

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雇用形態の変化や人工知能などの技術革新も相まって、自分の市場価値を自分で高められる力、つまり、学び続けられる力が欠かせない時代になってきているということだね

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これから先も、学ぶ人と学ばない人とのスキルや知識の差はますます広がっていくことが予想されているんだ

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そのような中で、自発的に学び、スキルや知識を向上させられるリカレント教育が注目されているんだよ

リカレント教育を企業が導入するメリットは?

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リカレント教育を企業が導入するメリットは、「従業員のモチベーションの維持および向上させることができる」「人材流出の防止につながる」「生産性を高められる」などが挙げられるよ

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リカレント教育は、従業員のキャリア形成に寄与すると言われているよ。だから近年では企業も、リカレント教育をしやすい制度を整える取組みを重視してきているんだ

学び続けられる環境は、従業員のスキルアップだけでなく、モチベーションアップにも繋がりそう!

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そうそう!、さらには人材流出を予防したり、生産性を高めたりする施策になると言われているよ

リカレント教育の現状と3つの課題を解説!

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日本のリカレント教育は、OECDに加盟している諸国と比べると、柔軟性が低く、労働市場のニーズに合っていない傾向があると考えられているんだ

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また、大学や大学院の正規過程で学んでいる社会人の割合は低いのが現状だよ

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リカレント教育を重視する企業が出てきているとはいえ、働きながら学べる制度(教育訓練休暇制度など)がある企業の割合は、内閣府のデータでは、1割程度にとどまっているんだ

そうなんだ

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このようにリカレント教育が広まらない背景には、次のような課題があると考えられているよ

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「企業が従業員の教育に積極的でない」「リカレント教育を学べる大学などが知られていない」「日本社会の文化、制度および補助金が十分でない」の3つを順番に解説するね

課題1:企業が従業員の教育に積極的でない

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1つ目は、企業が従業員の教育に積極的でないことだよ。日本の企業は、従業員がスキルアップするかどうかは、個人によるものとする傾向があると考えられているんだ

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また、人件費もできるだけかからないようにする傾向が強いことから、教育訓練を充実させようとすることもまれなんだ。そのため、従業員のリカレント教育を費用面で後押しする体制があまりないのが現状なの

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さらに、企業も、OJTによる指導を行うのがほとんどで、研修に十分な費用や時間を使わない企業も少なくないんだよ

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実際、企業側がリカレント教育に積極的でない場合、従業員が自らリカレント教育を受けるのは難しいかもしれないんだ

課題2:リカレント教育を学べる大学などが知られていない

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2つ目は、大学など、リカレント教育を行なっている公的な教育機関や民間の教育機関の存在があまり知られていないことだね。

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これまでの日本は学歴が重視されてきていたんだ。そのため、多くの人が学歴を得るために若い頃から教育を受けるけれど、それ以降は教育や学びの重要性は軽視されていたんだよ

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さらに公的な教育機関や民間の教育機関は、リカレント教育を提供できる体制があるわけではなく、ニーズに答えられる十分なリソースも確保できていないのが現状なんだ

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日本では、リカレント教育を受けようとすると、教育機関が行う講座を受けるかたちになることが多いんだ。だけど、提供される講座は限定的で、より高度かつ専門的なスキルや知識を習得するには物足りない可能性があるんだ

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幅広い分野やスキルレベルに対応できるよう、教育機関の提供するリカレント教育が一刻も早く充実することが求められているんだよ

課題3:日本社会の文化、制度および補助金が十分でない

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3つ目は、日本人のライフスタイル、制度や補助金などが十分でないことだよ。日本では、長時間労働や通勤時間の長さなどが問題となっているんだ。そのため多くの人は、自分のために時間を使ったり、休みをとったりするのが難しい現状があるよ

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つまり、リカレント教育に充てる時間の余裕が不足しているんだ

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近年では、オンラインを活用した講義などが多くなっているけれど、日々働いている人がしっかり受講できているかと言えば、そうとは言えないんだ

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講義の時間帯や提供方法など、今後も精査していく必要があるなど、リカレント教育に関する支援制度はまだ整っているとは言えない状況なんだ

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企業や個人が費用を負担しているため、学ぶ人と学ばない人の差は広がっているよ。就職支援金制度、学習支援制度など、活用できる制度や補助金の存在を周知していく必要があるね

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人生100年時代において、一人ひとりが自分の市場価値を高められる制度を整え、日本の企業や社会が成長できるような流れを作っていくことが求められていると言えるんだ

まとめ

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リカレント教育について、まとめるわね

まとめ

◆リカレント教育とは、社会人が、学校教育を終えてからも学び続けて、就労と学習のサイクルを反復していくこと


◆人生100年時代において自分の市場価値を高めていくための「学び直し」が不可欠になってきている


◆リカレント教育を導入して有能な社員を育てることが企業と従業員の双方にとってメリットになる

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こんなところかしら

よくわかったよ!さすがピンクちゃん!

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わからないことがあったら教えてね

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はーい

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