ビジネス
更新日: 2023/12/20
RTOとは?意味や考え方についてわかりやすく解説
「サイトを健全に運営するためには、RTOについて定めておく必要がある」って聞いたんだけどRTOって何か知ってる?
知ってるよ!RTOの他にもRPOや冗長化といったことは、サイトを健全に運営するためにはとても重要なんだ
最近ではネットで買い物をしたり、個人情報を取り扱ったりすることが当たり前になったでしょ?これらのデジタルデータは地震などの災害や操作ミスなどが原因で喪失するリスクがあるんだ
確かに!私も仕事中に間違った情報のままで上書き保存してしまって大変な思いしたことあるよ
そういうミスだけじゃなくて、最近ではデータを暗号化してお金を要求したりする「ランサムウエア」による被害もニュースになったりしているよ
情報の中には、一度消えてしまったら二度と取り戻せないものもあるから、常に障害などを意識したシステム運用とバックアップを作成しておくことが大切なんだ
そうなんだね!ってことはRTOもバックアップに関連した言葉なの?
そうだよ!RTOやそれに関連したワードについても解説していくね!
RTOとは?
RTOとは、Recovery Time Objectiveの略でシステムを復旧させるために必要な時間の目標値のことだよ。目標復旧時間と呼ばれたりもするね
なるほど!システムがダウンしたりして、そのままだと利用者がアクセスできないしなるべく早く復旧できるようにしておきたいね!
そうだね!確かにどんなサイトであってもRTOは短いに越したことはないんだけど、運用の内容によってバランスをとる必要があるんだ
そうなの?詳しく教えてー
RTOはコストとのバランスが大切
RTOはシステム復旧までにかかる時間だから短い方が良いんだけど、その分システムの冗長化などの対策を取っておく必要があるからコストがかかってしまうんだ。
そうなの?早くするほどお金がかかるのか
すぐにシステムを復旧できるようにしておくには、ダウンした際に稼働できる予備のサーバーなどを常に稼働させておかないといけないからね
サイトを運営している場合は、システムの停止時間によってどれほどの損失が出てしまうのかを明確にして、遅くてもどれくらいの時間までに復旧しないといけないかを決めておくことが大切だよ
それでコストとのバランスを踏まえてRTOを決定するんだね
RPOって何?
RTOと似た言葉に「RPO」っていうのもあるんだ。
確かに似てるね!RPOもバックアップとかに関連した言葉なの?
そうだよ!RPOは障害などが起きてバックアップする場合に、どれほど前の状態に戻すのかを表す言葉なんだ
Recovery Point Objectiveの略称で日本では目標復旧地点って呼ばれることもあるよ
システム障害が起きる前に戻す場合でも、やっぱり障害の直前の方が良いような気がするんだけど
もちろん喪失するデータが少なくて済むからね!ただしバックアップに関しても、取り扱う情報の内容や量を加味して決定する必要があるんだ
RPOは取り扱う情報の内容によって設定することが大切
例えば常にいろんなお客様からアクセスがあったりするような通販サイトでは、なるべく障害直前の状態にバックアップした方が良いよね
確かに、バックアップが数日前とかになっちゃったら多くの購入データとかがなくなっちゃうね
その一方で頻繁にデータの取り扱いが無い場合や、ある時間帯に集中するといったサイトでは時間帯によっては復旧に時間がかかってもそこまで影響はないよね?
システム障害直前の状態に戻せるようにするには、頻繁にデータ情報をバックアップしないといけないから、その管理に膨大なコストが必要になるんだ
だから取り扱う情報の内容や運営方法に合わせたバランスが大切なんだね
健全なサイト運営には冗長化も大切!
これまでの説明の中で「冗長化」って言葉を何回か耳にしたけど、どんな意味があるの?
冗長化っていうのは、本来運営しているサーバーとは別に予備のサーバーを用意しておいて、障害が起こった際にすぐに運営を再開できる状態にしておくことを言うよ。
なるほど!これなら切り替えるだけですぐに運営再開できるから影響を最小限に抑えられるね!
うん。ただしこれまでに説明してきた通り、構築コストや運用保守にかかる労力が大きくなるからバランスが大切だよ。
ちなみに冗長化には主に3つの種類があるんだ
1.アクティブ・アクティブ:メインと予備の両方を常に稼働させておく
2.アクティブ・スタンバイ:メインだけを稼働させておき、予備は待機状態にしておく
3.マスター・スレーブ:メインと予備の両方を動かしておく一方で、システムの管理制御はメインだけが行える状態
なるほどーサイトの運営内容や利用状況などに応じた対策が重要なんだね!
RTOについてのまとめ
RTOについてまとめると…
まとめ
◆RTOとは、障害が発生した際にシステムを復旧させるために必要な時間の目標値のこと
◆RTOを早くするためにはコストがかかるため、サイトの内容や利用頻度に応じた設定が大切
◆システム障害直前に戻すためには、バックアップを頻繁に取り続ける必要があるため、コストや利用頻度のバランスを考えた設定が大切
◆システムが発生しても、運営を止めないようにするためには冗長化などの対策がおすすめ
こんな感じかな
ありがとう!
ブルー
SEOやエンジニアリングマーケティングが得意。非常にめんどくさがりで、動きたくないがために自分でコードを書いて自作のMAを組んだりする。自動化のためなら努力は惜しまない。
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