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マーケティング

更新日: 2024/7/5

破ると法律違反になるステマとは?過去のステマ事件や対策を紹介

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つかぬことをお聞きしたいんだけど、ピンクちゃん。

あら、イエローちゃん、何かしら。

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ずばり、ステマって何?

あぁ、ステマね。確かに、今さら聞きにくいワードかもしれないわね。

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そうなの。ちょっと教えてくれる?

ええ、じゃあ、今回はステマについて解説するわ。

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【消費者の信頼を損なう?】ステマとは

まず、ステマの意味を教えてくれる?

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ステマ(ステルスマーケティング)とは、企業が消費者に対して広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する手法よ。

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ステマは、広告であることを明示せずに行われるから、消費者がその情報を信用してしまう場合が多く、消費者保護の観点から問題視されているわ。

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例えば、Googleマップ上の口コミを利用したステマがあり、このような行為は消費者の信頼を損なうだけでなく、公正な市場取引を阻害するのよ。

たまに芸能人が「最近、〇〇にハマってる!」とか不自然に言ってる時あるけど、それってもしかして、、。

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ステマが規制される理由は何?

ステマがダメな理由をもっと詳しく教えてくれる?

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ステマが行われると、消費者は情報の信頼性を疑うようになるの。

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例えば、SNSやブログで好意的なレビューを見た際に、それが本当に消費者の意見なのか、広告なのかが分からなくなると、全体的な情報の信頼性が低下するわ。

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これにより、ステマは消費者の購買行動にも悪影響を及すのよ。

消費者が安心して商品やサービスを選べる環境を整えるために、ステマの規制は欠かせない措置だね。

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【ステマに対して国からのメスが!】ステマ規制法とは?

そういえば、ステマ規制法ってものがあるみたいだけど、それについても詳しく教えてくれる?

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ステマ規制法は、企業や個人が消費者に対して広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する「ステルスマーケティング(ステマ)」を防止するために、2023年10月1日に施行された法律よ。

施行後に、実際に措置命令とかあったの?

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ええ。2024年6月7日、消費者庁は初めてステマ規制に関連した措置命令を発出したの。

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問題となった事例は、Googleマップ上の口コミ上で医療法人社団祐真会が問題を起こしたケースよ。

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インフルエンザワクチン接種費用の割引を引き換えに、来院者にGoogleマップに星5の評価を投稿させた行為が、ステルスマーケティングとみなされて処罰されたわ。

うわ〜、医療業界関連のステマはマズイよね。

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【世の中ステマだらけ?】ステマ事例3選

ステマの事例って、他にもあるの?

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残念ながら、以下のような事例も起きてるわね。

ステマ事例3選

1.ペニーオークション詐欺事件


2.デビッド・マニング事件


3.ウォルマートの偽ブログ事件

もはや、詐欺とか事件って名前がついちゃってるんだね、、。

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そうね、、。それぞれ、事例を紹介するわね。

1.ペニーオークション詐欺事件

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日本で2012年に発覚したペニーオークション詐欺事件は、ステマの典型例ね。

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ペニーオークションサイトは、参加者が入札するたびに時間が延長され、最終的には最も高い入札者が商品を購入するという仕組みを持っていたわ。

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けど、多くのサイトは不正を行い、実際には商品を購入できないように操作されてたのよ。

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その上で、インフルエンサーや芸能人が、このようなペニーオークションサイトを実際に利用しているかのように宣伝してたわ。

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彼らはSNSやブログで「驚くほど安く商品を手に入れた」といった虚偽の情報を発信し、多くの消費者が騙されたの。

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ペニーオークション詐欺事件は消費者庁による調査で明らかになり、詐欺行為として告発されて、関与した芸能人たちは謝罪し、罰金が科されたのよ。

芸能人がステマに関与して消費者を騙したなんて、許せない事例だね。

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2.デビッド・マニング事件

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デビッド・マニング事件は、2000年代初頭にアメリカで発生したステマの事例よ。

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この事件は、映画のプロモーション活動の一環として、架空の映画評論家デビッド・マニングが登場したことに端を発するわ。

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マニングは実在しない人物であり、ソニー・ピクチャーズが彼の名前で高評価のレビューを捏造し、宣伝に利用したのよ。

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この事件が明るみに出ると、消費者はソニー・ピクチャーズに対して集団訴訟を起こしたの。

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最終的にソニー・ピクチャーズは法廷で敗訴して、賠償金を支払うことなったわ。

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デビッド・マニング事件は、企業がステマを利用する際の倫理的な問題と法的リスクを浮き彫りにしたわね。

架空の人物でも消費者を騙すことができるなんて、ステマって怖いんだね。

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3.ウォルマートの偽ブログ事件

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ウォルマートの偽ブログ事件は、2006年にアメリカで発生した事例よ。

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ウォルマートの偽ブログ事件では、「Wal-Marting Across America」というブログが注目を集めたの。

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このブログは、カップルがアメリカ全土を旅行しながらウォルマートの店舗を訪れ、その素晴らしさを紹介するというものだったわ。

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けど、このブログはPR会社エデルマンがウォルマートのために作成したものであり、カップルの旅行費用もウォルマートが負担してたのよ。

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ブログの内容はすべてポジティブなもので、ウォルマートの良い面だけを強調していたの。

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この事実が明るみに出ると、消費者やメディアから強い批判を受け、ウォルマートとエデルマンは謝罪を余儀なくされたわ。

ステマは、やっぱり取り締まらなきゃダメだね。

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【ステマに手を染めてはいけない!】ステマ対策5選

ステマを防ぐための対策ってあるのかな?

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そうね。悪意がなくても商品を売りたい気持ちが強すぎると、いつの間にかステマになってしまうこともあるわ。

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そうならないためには、以下の5つの対策を意識すると良いわよ。

ステマ対策5選

1.透明性の確保


2.誠実なコンテンツ作成


3.法令遵守


4.ソーシャルメディアのガイドラインを遵守


5.企業のポリシー設定と従業員教育

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上記は、企業や個人両方に言えることだから、しっかり聞いてね。

OK!ピンクちゃん。

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1.透明性の確保

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ステルスマーケティングを避けるためには、まずは透明性確保が重要よ。

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消費者に対して広告であることを明確に示せば、信頼を築けるわ。

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例えば、ブログやSNSで商品を紹介する場合には、「PR」や「広告」と明記すれば、消費者に誤解を与えないようにできるわよね。

最近のYouTubeの案件動画は、画面に「プロモーションを含みます」と表示されるから安心して商品紹介を見れるよね。

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2.誠実なコンテンツ作成

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誠実なコンテンツ作成は、長期的なブランド価値を高めるために必要不可欠よ。

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誤った情報や誇張された宣伝は、後々信頼を損ねる原因となるわ。

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実際に製品を試して得た正直な感想や、科学的なデータに基づく情報を提供すのが大切ね。

製品の良いことだけしか言わないより、悪かった点も含むリアルな感想や化学的なデータを言ってくれた方が信用できるよね。

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3.法令遵守

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ステマをしないためには、各国の法令遵守が必要よ。

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日本では、さっき説明した「ステマ規制法」により、広告であることを隠して宣伝する行為が禁止されているわ。

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このような法令を理解し、遵守すれば、法的リスクを回避できるの。

「法律なんか知りませんでした」じゃ済まされないから、ステマに関する法律は常にチェックしなきゃだね。

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4.ソーシャルメディアのガイドラインを遵守

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ソーシャルメディアプラットフォームには、それぞれの広告ポリシーやガイドラインがあるわ。

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広告ポリシーやガイドラインを遵守することも、ステルスマーケティングを避ける一環よ。

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例えば、インスタグラムやYouTubeでは、スポンサーシップや有償のコラボレーションについて明確に表示が求められているの。

各プラットフォームのフォロワーや視聴者に対して、透明性を保つのが今後重要なんだね。

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5.企業のポリシー設定と従業員教育

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企業は内部で明確なポリシーを設定して、従業員に対して適切な教育を実施する必要があるわ。

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例えば、広告表記のルールやステマに関する知識を全社員に共有すれば、意図せずにステマを行ってしまうリスクを減らせるわ。

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また、定期的にトレーニングやワークショップを開催し、最新の法令やガイドラインについての知識をアップデートするのも有効ね。

社員1人の無知なステマ行為が企業にとって致命的な不祥事になりかねないから、日頃の社員教育が本当に大切になるね。

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まとめ

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ステマについてまとめるわ。

まとめ

◆ステマ(ステルスマーケティング)とは、広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する行為を指す。


◆規制の理由は、消費者が公平かつ合理的に選択できる環境を守るため。


◆日本では2023年10月にステマ規制法が施行され、違反行為に対する罰則が設けられている。


◆有名な事例として、ペニーオークション詐欺事件、デビッド・マニング事件、ウォルマートの偽ブログ事件がある。


◆ステマを避けるためには、透明性の確保、誠実なコンテンツ作成、法令遵守、ソーシャルメディアのガイドライン遵守、企業のポリシー設定と従業員教育が必要。

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もし、これから何かしらの商品を紹介するなら、ステマに注意しなきゃね。

うん!売ることに執着しすぎず、顧客との信頼関係のために、PR表記は怠らないようにするよ!

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そうね、ステマはダメ、ゼッタイよ!

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ピンク

経営企画・ビジネス
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お姉さんキャラで真面目。真面目だから、資金調達や事業計画を練る経営企画周りが得意。一方で、流行りのマーケティングには疎い。

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