マーケティング
更新日: 2023/12/18
AARRRとは?グロースハックのフレームワークについて解説!
ねえねえパープルちゃん!
あら、どうしたのイエローちゃん?
クライアントに、サービスの成長をAARRRモデルを活用して分析したいって言われたんだけど、なんのことなのかわからなくて…
なるほど、AARRRね
じゃあ今日は、AARRRについて、意味や活用するメリットについて解説していくわね
AARRRとは?
AARRRとは、商品やサービスの成長を5つの段階に分けて分析するフレームワークのことよ
AARRRは、5つの段階それぞれの頭文字から取られているの
1.Acquisition = ユーザー獲得
2.Activation = ユーザー活性化
3.Retention = ユーザーの利用継続
4.Referral = 他ユーザーへの紹介
5.Revenue = ユーザーの収益化
「ああるるる」…?
読み方は「アー」で、海賊の叫び声を模して命名されたことから、「海賊指標」と呼ばれるこのもあるわ
AARRRモデルは、グロースハックを成功させるために、多くの企業で活用されているの
グロースハックって?
グロースハックとは、市場の動向・ニーズなどの情報収集やデータ分析と、それに基づいたマーケティングアプローチを早いスピードで実施し、修正や改善を継続的に行うことで、サービスの急成長を促すマーケティング手法よ
市場が目まぐるしく変化する現代では、膨大な時間と予算をかけて緻密な戦略を練る従来のマーケティング手法だけではなく、グロースハックも積極的に活用されているの
AARRRを導入するメリットを解説!
AARRRでサービスを分析すると、どんなメリットがあるの?
じゃあここからは、AARRRを導入するメリットを説明していくわね
導入メリット1.商品・サービスの計画的な成長戦略を立てられる
第一のメリットは、プロダクトの成長戦略を計画的に考えることができるという点ね
サービスを運営していると、ユーザー数の伸びや収益の金額など、ついつい目先の数字に囚われてしまいがちなの
サービスの成長段階を確認しながら、それぞれのフェーズにあったKPIの設定や分析を行うことで、現在の状況や段階ごとの目標が明確になり、先を見据えた計画が立てやすくなるわ
導入メリット2.課題が明確化される
AARRRを活用することで、どの段階に課題があるかが明確化され、対策を取りやすくなるわ
サービスを成長させるために、何が不足しているかがAARRRモデルによって可視化されるの
どこに力を入れれば良いかを把握しやすくなり、人員配置や予算をかけるポイントがわかりやすくなるから、効率的な成長を見込めるわね
AARRRの各段階について詳しく解説!
早速AARRRを活用してみようっと!
…でも、それぞれの段階でどんな分析やアプローチをしたらいいんだろう?
慌てないで、イエローちゃん
それじゃあ、各段階について、詳しくみていきましょう
段階1. Acquisition(獲得)
第一段階であるAcquisitionでは、新規ユーザーの獲得が目的となるわ
サイトのPV数や会員登録数、広告のクリック数など、どれだけのユーザーがサービスを認知し利用するまでに至ったかがわかる数値を指標とし分析すると良いわ
また、目標の数値に達しない場合、認知度向上のための広告出稿や、検索流入を増加させるためのSEO対策、初回利用者へのクーポン配布などの施策が有効よ
段階2.Activation(活性化)
第二段階のActivationは、獲得した新規ユーザーに、より活発にサービスを利用してもらうことが目的よ
新規登録から一定期間内の再訪問数やチュートリアル突破数、滞在時間や離脱率などをKPIとして設定するといいわ
KPIを達成できない場合、サイトデザインを改善してユーザビリティを向上させるなどして、サービスを使いやすくするアプローチが有効ね
段階3.Retention(継続)
次に、Retentionでは、ユーザーに継続的にサービスを使ってもらうことが目的となるわ
再訪問数や再利用数、休眠状態のユーザー数などが、どれだけ継続してサービスが利用されているかの指標になるわ
継続利用しているユーザーが少ない場合、プッシュ通知やメルマガを活用したり、継続利用者への割引や特典配布などのキャンペーンを実施して、再度利用を促す施策が効果的よ
段階4.Referral(紹介)
第四段階のReferralでは、ユーザーがサービスを他の人に紹介することで、さらなる新規ユーザー獲得や認知度向上を目指すわ
SNSでのシェア数やECサイト・アプリストアなどでのレビュー数などがKPIとしては最適ね
目標達成のために、各SNSでのシェアボタンの設置、他ユーザーを紹介したユーザーへのインセンティブなどの施策を実施する必要があるわ
段階5.Revenue(収益化)
最後に、Revenueでは、サービスの収益化を目指すわ
売上金額や売上単価、有料会員数などがKPIとなるわね
この段階は、いわばこれまでの各段階の集大成となるわ
改めて各段階を振り返ったり、どの施策がより効率的に収益に結びついていたかを分析することで、より効率的に収益性を高めるリソースの配分を考えていきましょう
AARRRについて、今日解説したポイントをまとめるわ
まとめ
◆AARRRとは、グロースハックに有効な、プロダクトの成長を5段階に分けて分析するフレームワークのこと
◆Acquisition(獲得)・Activation(活性化)・Retention(継続)・Referral(紹介)Revenue(収益化)の5段階から構成される
◆それぞれの段階ごとの目標設定・数値分析によって、課題を明確化し、計画的なアプローチを実現できる
ありがとうパープルちゃん!
どういたしまして
パープル
得意分野は広告。数字に強く、リスティングやディスプレイ広告でCPAを追うだけでなく、その先のLTV/CACでのトラッキングも行う。また、オフライン広告も得意で、サイネージ広告や電車内広告などにも強みを持つ。