マーケティング
更新日: 2024/2/3
AISASとは?AIDMAとの違い・成功事例も交えて解説!
パープルちゃーん!
何かしら?
AISASについて相談されたんだけどあんまりわかってないんだよね・・・
あーAISASね
じゃあ今日はAISASについて説明するわ
AISASとは?
まず、AISASが何を指すか説明するわ
AISASとは、ユーザーの購買決定プロセスを説明したモデルの1つで、大手広告代理店の電通が商標登録した用語ね
AISASという用語は、
1.Attention(注意)
2.Interest(関心)
3.Search(検索)
4.Action(行動)
5.Share(共有)
この5つの頭文字をとって作られた言葉よ
AIDMAとの違いは?
あれ?AIDMAっていうモデルに似てない?
そうそう。AISASはAIDMAの進化形といえるわ
AIDMAが提唱されたのは1920年代だったから、その時代ユーザーは自分で情報を得る機会も少なくて、企業の営業担当者を通じて情報を得ていたの
でもインターネットが普及して、誰もが多くの情報を収集できるようになったことでユーザーの購買行動も変化していったわ
それに伴って提唱された購買行動モデルがAISASというわけね
AIDMAはAttention(注意)・Interest(関心)・Desire(欲求)・Memory(記憶)・Action(行動)よね
AISASは、このAIDMAのDesireがSearchに置き換わり、MemoryがShareに置き換わっているでしょ?
AISASの特徴は、Search(検索)してから購入し、そして購入後にShare(共有)するところなんだけど、まさにインターネットの普及によって生まれたプロセスと言えるわね
イエローちゃんも、テレビで見てほしいと思った商品を、購入する前にインターネットで検索したことはないかしら?
もちろんあるよ!ほとんどいつもやってる!
そうよね。じゃあその商品を買って、TwitterやInstagramで感想を書いたことは?
うん、すごく気に入った商品は友達にもおすすめしたくてツイートしちゃう!
そうよね。今聞いた2つはまさにAISASのSearchとShareのプロセスなのよ
ユーザーは、商品サービスに興味をもつと、まずインターネットを使って検索(Search)する ↓ そこでサービス内容の詳細や口コミを確認し、メリットを感じたら購入 ↓ 購入後は、その評価をインターネット上で発信し、他のユーザーと共有(Share)する
これがAISASの実際の流れであって、AIDMAの時代にはなかった新たな購買モデルね
なるほどー!まさにいつもの私の行動だよ!
AISASの成功事例:RIZAP(ライザップ)
AISASの成功事例として有名なRIZAPを紹介するわ
RIZAPのサービスは高額であるにもかかわらず、しっかりターゲティングを行ってAISASモデルに沿ったプロモーションを行って大成功を収めたのよ
RIZAPが行ったAISASモデルのプロセスごとの施策を見ていくわね
1:Attention(認知)
Attentionにおいて、ライザップは認知のための手段としてテレビCMを選んだわ
広告費をしっかりとかけた結果、狙い通り認知度はどんどん上がっていったわね
耳に残りやすいBGMや誰が見ても分かりやすいビフォーアフター映像によって、印象に残りやすく質の高いCMだったわ
2:Interest(興味)
Interestにおいて、ライザップは「結果にコミットする」という強いキャッチコピーでターゲットの興味を惹いたわね
「結果を出すことに力を入れている」というメッセージが分かりやすかったから、本気で痩せたいと悩んでいる人を強く引き付けることができたわ
3:Search(検索)
Searchにおいて、ライザップは「検索エンジン」を使うユーザーに向けて対策を行ったわ
ここで興味深いのが、紹介報酬制度(アフィリエイト)を作ることで、肯定的なページがたくさん検索上位に出てくるよう仕掛けたということね
紹介報酬を得るには、自分が作ったサイトを経由して成約してもらう必要があるから、紹介報酬目当てのユーザーたちは自ずとポジティブな記事を書いてくれるわよね
こうやってライザップは、検索をかけたターゲットにポジティブな情報を届けることに成功したのよ
4:Action(行動)
ライザップは、「30日間の全額返金保証制度」を導入することによって購買の後押しをしたのよ
ライザップは「2ヵ月で29万8千円」という高額な料金設定になっているんだけど、返金制度をアピールすることで、安心してサービスを購入できるようにしたわ
5:Share(共有)
ライザップは、トレーニングや食事管理が厳しい分、目に見えて効果が出るようにすることで、多くの人に拡散されたの
厳しい努力を乗り越えて実際に痩せるという成果を出せると、人に話したくなったり共有したくなる人がたくさんいたのよね
つまりライザップは、顧客に結果を出させることで自発的かつ積極的なシェアを促していたということね
以上が、ライザップのAISASモデルよ
こうして「たとえ高額でも、確実に痩せたい」と考えるターゲットに強くリーチして、ライザップというブランドを確立させたということね
最後にAISASについてまとめると、、、
まとめ
◆AISASとは、ユーザーの購買決定プロセスを説明したモデルの1つ
◆AISAS はAttention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の頭文字をとっておりユーザーが購入を決めるまでのプロセスを表している
◆AISASはAIDMAの進化形であり、Web時代の購買行動モデルである
こんな感じね
AISASはインターネットが普及したことによってできたってことがよくわかった!
AIDMAとの違いも分かったし、ありがとねパープルちゃん!
はーい、頑張ってね~
パープル
得意分野は広告。数字に強く、リスティングやディスプレイ広告でCPAを追うだけでなく、その先のLTV/CACでのトラッキングも行う。また、オフライン広告も得意で、サイネージ広告や電車内広告などにも強みを持つ。