校閲とは？校正との違いとチェックする項目や注意するべき項目を解説

ねぇ！ブルーちゃん！

校閲って言葉、よく聞くけどどういう意味なの？

校閲とは、文章の間違いをチェックする作業や業務を意味するんだよ。

誤記はもちろん、表記揺れや誤った情報、不適切な表現などがないか確認して、修正することが校閲なんだ。

出版社や新聞社、印刷会社、Webメディアの編集部などで行われているよ。

そうなんだ。校閲は、コンテンツの品質を保つ重要な作業なんだよ。

じゃあ、校閲のチェック項目について説明するね。

校閲では、主に次の項目について間違いがないか確認するんだよ。

そうなんだよ。じゃあ、各チェック項目について説明するね。

校閲は、記載されている情報が正しいかチェックする作業なんだ。

原稿に書かれている人物名や会社名、データ、歴史の出来事などに間違いがないか確認するんだよ。

その通りだよ。辞書や専門書、論文、公的機関のサイトなどの資料を用いて、情報の正誤をチェックするんだ。

情報の誤りや疑問点が出てきた場合は「疑問出し」という形で、その判断の材料とする資料を添付して筆者・ライターに伝えるんだよ。

情報の誤りだけじゃなく、差別的な表現や不適切な表現もチェックするんだ。

うん。時代に合わせて差別的・不適切な表現の基準は変わっていくから、昔は問題ない表現でも、現在はアウトとされることも多いんだよ。

そう。差別的な表現・不適切表現があるだけでコンテンツの信頼度は大きく低下するし、炎上のリスクもあるんだ。

企業や出版社、著者など、コンテンツを出版・発信する人を守るためにも、校閲はとても重要な作業なんだよ。

法的に適切な表現かどうかも、チェック項目の1つだよ。

法律違反に該当する表現がないか確認するんだ。

たとえば、Webメディアで健康食品を紹介する際に「これを食べると病気が治ります」と表現すると、薬機法という法律違反に該当するよ。

こういった法律に触れるような表現がないかどうかを、校閲は確認するんだ。

うん。特に、Webメディアでは薬機法や景品表示法などに注意する必要があるよ。

表記揺れなど表記の誤りも、校閲のチェック項目だよ。

同じ意味を持つ言葉が同じ文章・コンテンツの中で複数の表記が混ざっていることを、表記揺れというんだ。

たとえば「申し込み」と「申込み」や、「サーバー」と「サーバ」などだね。

そうだよね。表記揺れなどの細かい表記の誤りは、コンテンツの品質を低下させることにつながるんだ。

校閲と校正はどちらも文章の間違いを見つける作業なんだけど、それぞれのチェック項目が違うんだよ。

校閲と校正のチェック項目は、それぞれこんな感じだよ。

その通りだよ。校正と校閲は似ているけど、実際は別の作業なんだ。

どちらも原稿や文章のミスを修正する作業だけど、異なった視点で確認するため、チェックする項目が違うんだよ。

校正についてもっと詳しく知りたい人は、「校正とは？基本ルールや用語をチェック【外注のメリットも解説】」の記事も読んでみてね！

校閲の作業が甘いと、以下のようなトラブルが起きる可能性があるんだよ。

じゃあ、校閲が不十分だったときのリスクを説明するね。

校閲が甘いと、原稿の修正や再出版によるコストがかかるんだ。

紙媒体の出版物だと、刷り直しが必要になってコストがかかるんだよ。

Webだとすぐに修正できるから刷り直しの必要はないんだけど、修正の内容によっては金銭的な損害が発生する場合もあるから、Webだからといって校閲が必要ないわけではないんだ。

校閲が甘いことで誤った情報を発信したり、ミスが放置されたりすると、金銭的な損害や信頼の低下が起こるリスクもあるんだよ。

もちろん、刷り直しや修正にかかるコストも発生するけど、もっと大きな損害に発展することもあるよ。

たとえば、薬機法などの法律に違反する表現を見落としてしまうと、法律違反として罰則を課されるケースがあるんだ。

他には、商品価格の桁を間違えたままにしていることで、大きな赤字を生んでしまうこともあるよ。

さらに、差別的な表現が残ったままのコンテンツを発信することで、メディアや企業の信頼を損なうこともあるんだ。

校閲では、次の項目を押さえておくといいんだ。

それぞれの項目について説明するね。

ミスが起こりがちな箇所を、あらかじめ知っておくことがポイントだよ。

数字や記号、色、注釈などがミスしやすい箇所だよ。

たとえばカレンダーやカタログは、数字や日付・曜日の表記はミスが起こりやすいから、特に注意が必要なんだ。

校閲支援ツールを活用することも、ポイントの1つだよ。

いろいろなツールがあるけど、間違いが起こりやすい表記や特定の数字や文字をハイライトで一括チェックするツールが校閲には便利だね。

とはいえ、校閲は情報の内容まで踏み込む必要があるから、ツールだけで校閲ができるわけではない点に注意が必要なんだ。

紙の辞書や官公庁のサイト、学術論文、メーカー公式サイトなどは、正確な情報が掲載されていることが多いから、校閲時に参考にすることが多いんだ。

もちろん、インターネットの調査で問題ない場合もあるけど、言葉の意味や使い方を調べるときは紙の辞書のほうが好ましいんだよ。

紙の辞書は出版されるまでに校正・校閲を経ているため、信頼できるんだ。

校閲を行う際は、出所が不明な情報ではなく、信頼できる情報ソースを確保して参照することがポイントだよ。

校閲についてまとめるとこんな感じだよ。

校閲は、コンテンツの品質を守るために重要な工程なんだよ。

そうなんだ。ただ、校閲のおかげでさまざまなリスクを事前に回避できるわけだから、出版業界や新聞社、WEBメディアなどでとても重要な工程とされているんだ。